七十八話 ページ3
｢キャベツたちをごぼう抜きだ！｣
『キャプテン、アイツ信じられますか？』
｢俺も反対だ、だがこんな錠のついたままじゃ反抗もできねェ、何かあったら任せるぞ｣
『アイアイキャプテン』
ルフィさんのこの自由さ、誰も止められないし、仕方ないとしよう。
｢おい麦わら屋！さっきの台地に戻れ！このままじゃ俺はドフラミンゴに殺されに行くようなモンだ！｣
｢まァ何とかなるだろ！｣
ケリー・ファンクに案内され、通路のようなところに突っ込んだら、後ろに乗っていた2人が頭をぶつけてダウン。うん、ドンマイ。
キャプテンの電伝虫が鳴り、応答する。
『はい、こちらA』
[Aね、私よ。こちらさっきあなた達が居た台地に居るわ。そっちは？]
『今、1段目の山に。目的地はひまわり畑です』
[ヴィオラがトラ男くんの鍵を見つけたの]
キャプテンの鍵が！朗報だ。
あちらの指示でトンタッタという小人達がロビンさん、レベッカ、ロメオ君の3人で私たちと同じひまわり畑に向かう。そこで落合い、鍵を貰うことになった。
通信が切れた後、牛くんの走る足音で水の音が混じる。
『キャプテン、私嫌な予感しかしません。戻りましょう』
｢下り坂になってるな｣
｢確かひまわり畑の近道だって...｣
行き止まりだったことにやっと気づいた。後ろから嫌な足音が聞こえた。
『誰ッ！』
｢...ここはただの傾いた井戸だ。抜け道なんざあるか｣
ここに来て...ラスボスのお出ましか
不安を煽られるような気味の悪い笑い声と足音がどんどん近寄ってくる。
私はキャプテンとドフラミンゴの間に入るようにしてキャプテンを守る。
一瞬にして、牛くんは倒れてしまう。やばい、水に浸かっちゃ...！
『ルフィさッ...ん！』
力が抜けながらも牛くんの体に辛うじて彼の顔は出せた。
私も2人ほど動けない訳では無いが、非常にまずい状況に違いない。
ここで戦闘でもなればこの2人を守りながらだ。勝機なんて見えるはずもない。
｢お前も大変だなA？こんな危機感のねェ奴らとこんなところで追い詰められて、これじゃ誰でもお前らを殺せる｣
聞いていればルフィさんを散々と...そしてドフラミンゴは続ける
｢なぜコイツを選んだ？ロー。お前はもっと見込みのある男だった｣
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
