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「いや、貰いはするんだけど甘いものはあんまり得意じゃないから毎回ごめんなさいしちゃうんだ。……え、安心した……? よくわからないけどそれなら良かった」
「妖魔対策部って具体的にどういったことをするんですか? ……あ、ごめんなさい。不躾に訊いてしまって……。実は初耳でして。…………あ、普通の人は知らないんですか。なるほど。……いや、僕、普段から世間知らずだなんだってよく言われてしまうので少し安心したというか。すみません」
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは双子なんです。だからすごいそっくりで。今でこそぱっと見で分かるようになりましたが昔は見分けるのに苦労したものです。……ふふ、写真見ますか?」
「あ、どうしましょう……。僕、任務が入ったからってエアコン付けっぱなしで外に出てきちゃいました。すぐ終わらせて家に帰らないとお兄ちゃんにまた色々言われちゃいます。……協力して頂けますか?」
「歳下と接するときも尊敬する心は忘れちゃいけないなと思うんです。それに、もしかしたら彼らは僕よりもずっと早くに妖魔対策部に入ってたのかもしれないですし」
「良いの……? 両手使うよ……? 確かに片手じゃ瞬殺だったとはいえ両手じゃ流石に負けな……あ、待って、強い強い。全然動かない、なんで………………わあ、負けちゃった。……君すごいね。どれくらい鍛えてるの? …………え? 全然、全然ってことはないでしょ……? 僕も結構力入れたはずなんだけど……」
「僕って運動神経はないし妖魔対策部においてかなりお荷物的な存在なんじゃないかって時々思うんです。……でもこの状況を乗り切るための策くらいなら出せます。お願いです、一度だけでもいいです。僕のことを信じてもらえますか」
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作者名：雨宮 | 作成日時：2023年1月8日 11時
