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右、左、右、右と頭の中で反復しながら病院内を走り回る。普段であれば私は走り回っている人を注意する側なんだけど今はそうはいってられない。丁度お昼時ということもあり廊下に人が少ないことだけが救いだった。
記憶の地図をあたまに広げる。食堂はダメ、人が多すぎる。患者さんを驚かせてしまうしこの時間の混み具合からしてまともに動けないのは行かなくてもわかる。だからといって病室方面にむかうのも論外。外……は流石にだめか。
あぁもう！！ 逃げるのにいい場所が見つからない。後ろから騒がしい聞きなれた声がだんだんと近づいてくる。まずい、このままだと捕まってしまう。とりあえず一旦隠れようと角を曲がるとドンッという衝撃がはしり、そのまま後ろへと倒れ込んでしまった。
「いっ……す、すみません」
「おまえは………。なんかあったのか？」
「花家さん！？」
どうしよう、ぶつかってしまったのが患者さんじゃなかったことを喜べばいいのか、事情を知れば確実に捕まえてくる花家さんに出会ってしまったことに対して嘆けばいいのかわからない。差し出された手を掴めば強い力で引かれ、簡単に立つことができた。
「それで、今度は何をしたんだ」
「私が普段からなにかやらかしてるみたいじゃないですかそれ！！」
「事実じゃねぇか」
ふんっと鼻で笑う花家さんに思わずムッとする。
「いたぞ！！」
ムキになって言い返そうと口を開きかけた時に廊下に大きな声が響き渡る。そうだ、忘れてた逃げてたんだった。
「ごめんなさい花家さん、私今忙しいんです」
「大我さん、Aさんのこと離さないでください！！ その人病人です！！」
「はぁ！？」
咄嗟に振りほどいて走り去ろうとするがそれよりも先に宝生くんの言葉を聞いた花家さんがどういうことだと言わんばかりに私の腕を掴む。手だったならまだ抜け出すことができたかもしれないが腕を掴まれてしまったとなれば大人の男性から抜け出すことはほぼ不可能に近い。
「よくも逃げてくれたな」
鏡先生にポンっと肩に手を置かれる。前からは花家さん、後ろにはCRの皆がおり、左からは花家さんと一緒に来たのであろうニコちゃんがどういう状況！？ と戸惑いながら走ってくるのが見えた。
この後の展開を容易に想像でき、だんだんと頭が痛くなってきた。
・→←吐血パニック / 宝生永夢,鏡飛彩,九条貴利矢,花家大我
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いとこんにゃく(プロフ) - ?さん» リクエストありがとうございます！了解しました！ (2023年3月21日 21時) (
レス) id: 7d068b8785 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - どうも､リクエスト失礼します！オーズのウヴァさんでツンデレ〜な感じで宜しければ書いて頂きたいです！ (2023年3月20日 10時) (レス) id: 2395e0c03b (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 刻卯さん» はじめまして！了解しました！お時間頂くかもしれしれませんが気長にまって頂けると助かります！ (2023年2月26日 18時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - はじめまして！リクエスト失礼します。ギーツで甘めのキューンくんを書けたらで構いませんのでお願いします。 (2023年2月26日 17時) (レス) id: e20218d379 (このIDを非表示/違反報告)
いとこんにゃく(プロフ) - 壱さん» 感想ありがとうございます！取り合い系大好きなので書いていてすごく楽しかったです。笑バレンタインネタ了解しました！お時間頂くかもしれませんが気長に待っていただけると幸いです🙏🤍 (2023年2月22日 23時) (レス) id: ebebe27350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いとこんにゃく | 作成日時：2022年6月1日 0時
