禁忌の扉 * ページ9
『で、何。話って。』
「そんな改まった話じゃないんだけど。
今日Aちゃんの家に行って、
色んな話をしてるうちに、
もしかしてって思っちゃった。」
『何が。』
「……あおいくん、
禁忌の扉開けそう。」
禁忌の扉…？
何その、厨二病みたいな例え。
『……どういうこと。』
「あんまり大きな声で言えないから、
俺の部屋行こー。」
不本意だが、仕方ない。
おとなしくついていく。
その様子をあおいが見ていた。
『あいつ見てるよ。』
「まぁ、中入っちゃえば
こっちのもんだから、気にしなーい。」
『………』
「中どうぞ〜。
ちょーっと散らかってるけど。」
『…白服さんと比べたらマシ。』
「ちょっと！(笑)
比べる相手間違ってるよ！(笑)」
あははっ！と笑うと、
ベッドに座り込んだ。
俺は床に座り込む。
「隣おいでよ。」
『隣ってのが気に食わない。』
「なーんでよ！いーじゃん！
ほら、ここ！」
あまりにもうるさいから、
俺はおとなしく隣に座る。
すると、とみたけは、
真剣な顔をし、俺の目を見つめた。
思ったより、深刻そう。
「さっきの続きなんだけど。」
『禁忌の扉だっけ？』
「そう、開きそうなの。」
『一体何なの、それ。』
「…察してよ。」
少しふてくされた顔になった。
察しても何も、
分かってないんだから、
察する事が出来ない。
俺に何を察しろと……
「もー、二番くんは鈍感だなぁ……
あおいくん、Aちゃんの事、
好きになりそうなの。」
『……好きになりそう？
まだ好きじゃないわけ？』
「まぁ、そうなんだけど、
なんかねー、
雰囲気が怪しかったんだよね〜。
このままだと、
自分の気持ちに気付いちゃいそう
っていうか……」
と、指をイジイジしながら、
話すとみたけ。
なんだよ、好きになりそうって。
好きになった、とかならまだしも、
好きになりそうって何。
「いいの？
このままだと取られちゃうよ？」
『取られるって何が。』
「Aちゃんがあおいくんに！」
『……』
「どうする？一週間後、
僕たち付き合っちゃいました♡
みたいな事になってたら。」
『どうするも何も……』
ただムカつくだけ。
二人の仲を引き裂きたい気分になる。
「まぁ、二番くんが
それでもいいって言うなら、
話は別だけど〜。」
『俺はそんな事言ってな……』
「失ってから初めて、
気付くものってあるよね。」
そう言って、
とみたけは部屋から出ていった。
なんだよ、あいつ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - イヴさん» そうですね…何処でもそうですが、ファンが一番気を付けないといけませんね…上の階からしゃがんで見ていたので、何度も殴られました…正面からだったので、メンバーも見てます(特にのっくん)とても悲しかったです… (2018年9月4日 23時) (
レス) id: 66b59b2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - ファンマナーを守れないと今後のMeseMoa.の皆さんのこれからの活動に影響してしまうかもですもんね…。イルミィの皆が意識してもっと自覚して、行動しなくちゃいけませんよね!!!ペンライトでの頭、大丈夫でしたか？ (2018年9月4日 22時) (レス) id: 6445a912e7 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - イヴさん» 何とか逃げていたので大丈夫なはずですけど…もっともっと気を付けなくてはいけませんよね… (2018年9月4日 0時) (レス) id: 66b59b2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ - 翡翠さん» えぇ！？ペンライトで頭を！？うぁ…。あおいくん…だいじょぶだったんですかね…。イルミィのマナーは。もっと徹底的に…意識していかなくては…。いえ！更新頑張ってください！楽しみにしています！！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: 6445a912e7 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - イヴさん» 長文すみませんでした…ありがとうございます！！これからも楽しんでいただけるよう、頑張ります！！ (2018年9月3日 0時) (レス) id: 66b59b2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2018年8月8日 1時
