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33.輝かしい君 ページ35

行ってきます。 と母を家に置いて、店の表に繋がる階段を下りていく。

服、ほんとにこれで良かったかなぁ…

最終的に「あぁもう!まどろっこしい!!」と母さんが選んだ着物を強制的に着せられた。

美しい鶴が描かれている着物で、何故か「Aのこう言う時の為に買った」と言っていた。


お店の暖簾をくぐり、外へ出る。

握っている信玄袋の紐が、緊張の汗で冷たくなっていた。

まだ少し肌寒い空気を吸って吐く。

これから、ほんとにぜん、善逸さんと……

心の中がその続きを叫びたがっていたがそれを懸命に我慢し、悴んでいた足を動かそうとした。





「あ、待って!!俺ここにいる!!!」


『え、善逸さん?!』


善「あのね?!あの、楽しみ過ぎてですね、予定よりも早く来てたんです!!て言うか我慢できなくてAちゃんの家の前で待ってました、」


『そ、そそうだったんだね!私も楽しみだったから、早く出ちゃった…!』





予定よりも15分程早く出ても良いよな と思っていたが、どうやら相手はそれより前に来ていたようで。

それだけ楽しみにしてくれていたと思い、私は今度こそ心の中で叫んだ。


「じゃあ、いこっか!」と少しぎこちない声を聞き彼の顔を見て返事をしようと思った。





『そうだ……ねって、えっ…?!?!』


善「やっぱり変かな?!?!そうだよね、俺みたいなやつが髪かきあげて格好つけんなって思___」


『全然!!いつもと違ったので驚いただけ…!』





待って、ほんとにえ、?

カッコよすぎないか?

ほんとに髪をかきあげただけかと疑う程善逸さんの周りに輝かしい光が差し込んでいるよう。


顔を直視出来ない為、始まったばかりの逢い引きに終わってほしくないのに早く終わってくれ と頼んでいるばかりであった。




_______

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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P3(プロフ) - おバカな莉久( ^∀^)さん» コメントありがとうございます!え〜ホントですか!周りに一日生まれあまりいないので嬉しいです! (2022年4月15日 18時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)
おバカな莉久( ^∀^) - こんにちは!すっごく面白かったです!あと、関係無いのですが主さんと私、誕生日一緒です! (2022年4月15日 6時) (レス) @page41 id: 3306846233 (このIDを非表示/違反報告)
パプピーマン。(プロフ) - 暁さん» 暁さんありがとうございます…!!どうなっちゃうんでしょうか夢主ちゃん〜!(˘ω˘ ) (2020年11月29日 20時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)
- めっちゃ面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年11月29日 19時) (レス) id: 14f552fd6c (このIDを非表示/違反報告)
パプピーマン。(プロフ) - 紅アサしかかたんさん» 好きだなんてありがとうございます…!作者は評価してくれる紅アサしかかたん さんが好きですよん(`;_;´) (2020年11月20日 20時) (レス) id: 90d8910699 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくれ | 作成日時:2020年11月18日 23時

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