求婚されたので承知したら逆に断られました。は？【鬼滅の刃】

28.音 ページ30

『善逸さん善逸さん』


善「ん、何？」


『私ってどんな女かな？』


善「どんなって……え？」


『性格の話です！』


善「そりゃあもう可愛くて優しくて綺麗で料理できて美人で可憐でいい匂いして小柄で柔らかくて髪の毛サラサラで」


『もう良いよ！抑えて！』


善「え、いいの？まだあるんだけど…」


『結構です！！』





言われすぎて逆に分からないではないか…

そこまで褒められると本当に思っているのかを少し疑ってしまう。

いや、善逸さんはそんな人じゃないんだけど……





善「本当だからね？！？！」


『なんで分かったの…？！』


善「実は俺、耳が良いからさ！耳をすませば人の感情の音も聞こえるんだ」


『え、っ』


善「ごめんね？！意味わかんないよね？！」


『いや、その……違うの！違わないけど！』





さすがに焦る。

感情の音が聞こえる…？

てことは今まで私が善逸さんに惚けていた音？が聞こえていたってことか…？？？

……母さんお父さん今までありがとう。





善「え、気持ち悪くない…？」


『そう言うのは一切ないよ！！と言うか、興味ある…』


『私って今どんな音してるの？』


善「Aちゃんの音…？！」


『ち、近づいた方が…聞こえるかな！？』


善「え"っ、あ"っ…あのね？！？！」





のそりと近づき善逸さんの耳元まで少し近づくと両肩を優しく掌で押された。





善「あのね？！俺、Aちゃんの音が聞こえないの！！」


『…？？？』




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