求婚されたので承知したら逆に断られました。は？【鬼滅の刃】

2.は？ ページ3

『は、はい』





突然の事に驚嘆したので、その場にカチン と固まってしまう。

……よく見ればさっきの求婚男ではないか。





「や、やっぱり…！！俺、我妻善逸って言います！お姉さん可愛いですね！！お付き合いからでも良いんで、俺と交際しませんか？！？！」





やはり私にも求婚をしてきた。

……正直断りたい。

が、この方は命を懸けているお仕事をしているのだろうか。

差し出された手はマメだらけで鍛錬ばかりしてました！ ってオーラが凄い。

いつ死ぬか分からない生涯で恋出来ないのは可哀想だな… と思った私は、





『喜んで！』





あっさりと承知した。


だがその我妻さんは「え"っ」と言い先程からずっと固まっているだけ。

……よく見たら私が不美人で嫌だったのだろうか。

やっぱりもう少し美人の方に求婚した方が良かったよ君……


そう一人でグチグチと心の中で思っていると、やっと彼の口から言葉が発せられた。





善「……えっ？」


『え？』


善「俺とお付き合いしてくれる って事？？」


『そうですけど…』


善「おっ、」


善「お、お断りしまぁあす！！！！！！」





バビューン！！と雷のように素早く向こう道を走っていったのは、いまさっきまで私の目の前にいた我妻さんで。


…私逆に断られた？？

そう気づくのに時間はあまりかからなかった。





『……は？？？？』




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