求婚されたので承知したら逆に断られました。は？【鬼滅の刃】

10.禰豆子さん ページ12

「ふぉわぁ……えらい女神さんやぁ！」


『べ、紅を引いただけで大袈裟です…！』


「あんた、街へ歩いてみぃ！そんじょそこらの男どもなんてイチコロや！」


『ほ、褒めすぎです！！ありがとうございました！では！！』





本当に紅を引いただけで大袈裟過ぎるのだ。

でも値引きしてくれた事にはしっかりと感謝している。

本当に素材も良いので、安く買えてしまって何か不幸でも起きるのではないかと思うほどの幸運だ。


さぁ家へ帰ろう。そんな私の耳に聞き慣れた声が入った。





「禰豆子ちゃぁあん！！ここの街は確か初めてだよね？俺が案内するよぉ！！」


「むー！」


「あ、新しい服買いに行こっかァ！！一番高いやつにしようねぇ！！！」


「むー！！」


「あ"ぁ"あ"あ"！可愛すぎっっ！！！結婚しよう！！！」





そこには禰豆子さんと言う女性と、その禰豆子さんと歩いているデレデレな善逸さんがいた。

驚いた。


まさか善逸さんに婚約者がいたなんて。

見たところ禰豆子さんは14.5歳だろうか。

謎に口 枷をしているが、とても可愛らしい容姿だった。


それを見た私は、何故か一刻も早く家に帰りたい。 と思うばかりだった。





『………帰ろう。』





塗っていた紅の存在もあっさりと忘れ、私は静かに家へ足を運んだ。




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