センの運命じゃない恋1 ページ16
。
センが失恋した、らしい。
らしいというのは、はっきり本人からは失恋と言ってないから。
まぁ、確定でしょうけど。
『くぅん』
「うぅん？どうしたんペポちゃん？」
…そうとう酔ってる。
まぁずっと飲んでるし当たり前よね。
今年の目標は呑まれないだったと思うけど気のお所為だったかしら？
「あぁー！辛いわぁ…。しかも笑顔で折原さんにはお世話になったので結婚式ぜひ来てくださいねとか！」
無理やろ！と言いながらまた缶を開けるセン。
そろそろ呑むの辞めたほうがいいんじゃない？
『くぅぅん！』
「とめんでぇやぁ！まだ俺は呑むでぇ！」
…これは1人ではとめられそうにないわね。
明日は確か浦島坂田船の打ち合わせのはず。
つまり遅刻したりしたらまたうらたさんに怒られる羽目になるわ。
しかも二日酔いなんてそれこそ月ラジでも確実に弄られる。
「ペーポちゃんっ！可愛ええなぁ、ペポちゃんは！ほんまにべっぴんさんやわぁ」
…正直うざいしこれはヘルプを呼ぶしかないわね。
ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
《うぇーい、どうしたぁ！》
『くぅ、くるるるる』
《ん？もしかしてペポ？》
「ペポちゃーん！なにしてるんこっちおいでぇやぁ！」
《あー、なるほどな》
さすがリーダー、理解が早いですね。
《丁度近くに用事があって来てるからそのまま向かうわ》
『くるるん』
《じゃ、また後でな》
よし、これでストッパーにうらたさんが来てくれるから問題ないわね。
「ペーポちゃん！なんで無視するん？センラさみしいやんかぁ！はっ！もしかしてペポちゃんもセンラの事振るの！！？あかんよ！！」
この酔っ払いめんどくさい。
「そりゃな？センラやって別に祝いたくない訳ではないねんで？でもやっぱりちょっと悲しいやん」
知ってる。
センが彼女の事好きだった事なんて普段の会話を聞けばアホでも分かるわ。
…今回は叶わなかったけど。
でも恋って伝わらないと意味がない訳ではないでしょう？
『くぅぅん、くるる』
「…うん、うん、ありがとぅねペポちゃん」
うん、お礼を言うならその片手の缶ビール置いてくれるかしら？
「よぉし！ペポちゃんに慰められたし今日はオールやなぁ！飲むぞおぉ！！」
『くぅん！くるるるる！！』
これ以上は駄目よ！辞めなさい！！
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芽呂@usss(プロフ) - ありすちゃん?さん» ありがとうございます！このような稚作には勿体ないお言葉、本当に嬉しく思います。今後も楽しんで読んで頂けるよう精進致します！ (2020年5月12日 8時) (
レス) id: 187e3a43de (このIDを非表示/違反報告)
ありすちゃん?(プロフ) - 素敵な作品…私にはかけないですよっ…！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: 832164323e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芽呂 | 作成日時：2019年11月5日 1時
