飴玉みたいに透明で。【番外編】 (ページ1)

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妹はまさかの腐女子だった件。ページ1

俺は水木。しがないサラリーマンだ。

今、院瀬見の妹・紗代さんからの呼び出しを受けて駆けつけた所だ。

「あ、水木様。忙しい中に会いに来て下さりありがとうございます！」

「いえいえ紗代さん。それで用件とは一体何ですか？」

「水木様…お願いがあるんです……」

「？」

「どうか…！どうか水木様がお兄様を襲って頂けないでしょうか…！！！」

「はい？？？？」

え、紗代さん一体何を言ってるんだ？？俺が院瀬見を襲う？？最近の仕事のストレスで聞き間違ったのか？？

紗代さんの言ってる言葉の意味が全く理解不可能だ。

「え、紗代さん。ちなみに理由を伺っても…？」

「それは決まってるじゃないですか、私の癖は水木様とお兄様だからです」

なんてことを言うんだこの人。まだ未成年(？)かも知れないのに一体どういった趣味を持っているんだろう。

え、もしかして最近の若者は皆こんな感じなのか？？

若者って怖いんだな(白目)

すると、紗代さんが突然の爆弾発言をし出した。

「私は今までお兄様のことを性的な目として見てたんですよね」

「ちょっと待て、それは初耳なんだが？？

一旦院瀬見に謝ったほうが良いぞ？？？」

「嫌ですよ！！私がこうなってしまったのはお兄様のせいなんです！！あのクソジジイのせいでもあるんですけど！！！！

私、気付いてしまったんですよ……再会したお兄様の色気がダダ漏れていて半端なくやばいんですよ……！！！！

お兄様は一体どういった生活を送ったのか知らないですけど、絶対にお兄様は色んな男性に身体を売ったんですよね？！」

あれ、純粋な紗代さんはどこに行った？？？

あの純粋で可憐な少女の紗代さんは……？？？？←

「そんなお兄様が水木様とべったりくっつくことが多くなって、ついに新しい扉が開いてしまったんです…水木様とお兄様の絡みをもっと見たいって……！！！！

なので、水木様！！！どうかお兄様を襲って頂けないでしょうか？？？！」

「えっと…申し訳ないですが、俺は……」

「水木様、お父様に通じて昇格でもさせてあげますよ？(即答)」

「ありがとうございます！喜んで襲わせて頂きます！！」←←←

昇格という言葉に弱い俺はあっさりと紗代さんのお願いを受け入れた。

このあと院瀬見を襲おうとしたが、立場逆転してしまい院瀬見にされるまま失敗した水木だったとか。