飴玉が9個目＋番外編�� ページ12
顔の形まで成長で変化してしまったけど、沙代の記憶の中には昔の俺しか覚えていないはずだ。
バレるのは時間の問題だと思うが、今の俺から見てみると沙代は俺が兄だということを思い出す気配もない。それは良いとして。
もし、もし万が一のことがあったら……？
身の危険を感じた時、沙代の後ろに小さくてまだ幼い男の子が走ってきた。その男の子は元気よく叫んだ。
「沙代姉ちゃん！！」
「え、時弥？！もう外に出ちゃっても大丈夫なの？！」
「うん！なんだか今日は調子が良いんだ！！」
男の子の時弥は見知らぬ2人を見て沙代の後ろに隠れた。
「…そっちのおじさんたちは誰？」
……まだ俺も水木も30歳くらい超えてないのにおじさん呼ばわりは腹立つが、まだ小さいガキだからおじさんが特別に許そう。
「こちらの方は東京から来てくれたお客さんだよ」
「え！！東京！？沙代姉ちゃんが行きたいって言ってた所だ！！」
沙代の東京という言葉に時弥は目を輝いた。
いつか私を東京に連れて行ってくださいね。
またその言葉に脳裏が遮ったのは気のせいだ。
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〜番外編〜
水木はとあることがきっかけで雑貨屋さんに来ていた。
それは数時間前……。
俺は会社でいつものように働いていると、院瀬見が出勤した。
「水木おはよ〜〜」
「おー、はよ院瀬見………?!」
俺は院瀬見のスーツのポケットが全体棒付きの飴がパンパンで詰まっていたことに驚きが隠せなかった。どうしてそんなにいっぱい入ってるのか聞いた。
「な、なぁ院瀬見…何でそんなにポケットが……」
「あー、これ？
いつもさ、飴ちゃんを一日で10個以上も食べるんだよねー。しかも会社で働くことだしさ、甘いもん無きゃ頭が回んないよ」
「そ、そうなのか…
大量の飴を鞄とか入れたりしないのか？」
「うん、ってか何の鞄が良いのか分かんない」
こうして現在いたる。
院瀬見はあの性格だから意外と派手な柄の鞄とか良いと思ったが、会社にも持って行くだろうなと配慮した。
もっと院瀬見が使いやすそうな鞄は無いのか……？
すると俺は目の前の商品を見た。
「……これ良さそうだな」
次の日、会社で院瀬見にそれを渡すことにした。
「え、何このがま口鞄！水木、ありがと〜〜」
気に入ったのか院瀬見はその場で飴を入れたとか。
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眠吐(プロフ) - そばがきさん» そばがきさん、コメントありがとうございます！！凄く励みになります〜！！受験終わったら更新沢山出来ると思うので、楽しみにしててください〜！！🙌🙌 (1月21日 8時) (
レス) id: e1cef63b45 (このIDを非表示/違反報告)
そばがき - めちゃくちゃ面白いです！！毎回更新楽しみにさせてもらってます、これからもがんばってください、応援してます！！ (1月20日 22時) (レス) @page17 id: 5fd22facb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠吐 | 作成日時：2024年1月15日 14時
