飴玉が8個目 ページ11
「は・じ・め・ま・し・てー。水木の情人だけど。」
「なっ????????????!」
(※情人＝恋人のことである)
沙代は俺のことを覚えてるのか詳しいことは分かんないので、一応俺たち会うの初めてだよな？と圧をかけるように強調した。
会社でよく聞くろまんちっく？とやら甘い話は水木には弱かったのか、顔が茹でダコになっていた。
…なんか水木が可愛いな。
水木をからかうつもりで、俺は沙代にこう言った。
「信じられないと思うよね〜〜？でも俺ね、水木のことなら(トラウマまで)全部知ってるし、何なら(お泊まりで)一夜過ごしたこともあるよ？」
(※かっこのやつ言ってません)
こういった話はよく分からないし、全く理解できない。だけど相手が水木だと言える。きっと水木とは昔からの仲だからだ。
俺の話を聞いてる水木は限界だったのか、俺の頬を掴んだ。
「ﾌｶﾞｯ」
「おい！！院瀬見！！誤解生まれるからやめろ！！！！」
「あふぁほぉ(やだよぉ)」
「あ、あの……」
沙代の言葉に我を返った水木が俺の頬を掴んだまま、誤解を解くことにした。
………(かっこまで含めて)言ってることは全部事実なのに、恥ずかしい所が1つもないのに←
それに会社で同僚の人から困ってる人を助ける方法がこれだって言ってたのに、どこか間違った？？？？←←
「ｺﾞﾎﾝ、……すみません沙代さん。大変取り乱してしまい申し訳ありません。コイツはたまに突飛な話をし始める時があるんです。昔からの仲なので、決して情人ではありません。」
「そうだったんですね!!こちらこそ本気で信じてしまってごめんなさい。」
「いえ、お気になさらず」
さっきまで面白かったのに雰囲気が急にケロッと変わってつまんなくなった。
なんだか沙代からの視線が凄く痛い。そんなに俺のことが嫌いなのかと思ったが、沙代の顔は嫌がっていなかった。むしろ沙代にとって憧れの街から来たお客さんと会話できたのか、嬉しい顔になっていた。
でも俺の顔ばっか見ててなんか苛立った。
「…………何？俺の顔でもなんかついてんの？」
「……えっ、あのごめんなさい。失礼なのは分かっていますが、昔私にはお兄様が居たんです。
それで、院瀬見様？とお兄様の姿が重なっていてお兄様のことを思い出してしまいました。」
そういえば沙代と最後の会話をしたのは数十年前だったから、今の俺の見た目も性格も全部変わった気がする。
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眠吐(プロフ) - そばがきさん» そばがきさん、コメントありがとうございます！！凄く励みになります〜！！受験終わったら更新沢山出来ると思うので、楽しみにしててください〜！！🙌🙌 (1月21日 8時) (
レス) id: e1cef63b45 (このIDを非表示/違反報告)
そばがき - めちゃくちゃ面白いです！！毎回更新楽しみにさせてもらってます、これからもがんばってください、応援してます！！ (1月20日 22時) (レス) @page17 id: 5fd22facb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠吐 | 作成日時：2024年1月15日 14時
