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少年ブレイヴ(目を盗む話) ページ6

苛めないでよ________
何回この言葉を言っただろうか?
震えた声でそう言っても、誰も聞いてくれない。
勇気は僕を嫌っている。
毎日子犬に話かけている。
友達を作りたい。でも怖い。
時より僕は、〔会話せず心を通じ会えたなら良いな〕とさえ思っていた。
でも、そんな僕でも友達は1人だけいた。
いや、子犬が友達を作ってくれたのかな?
その子は僕がいじめられている所をみるとすぐ『なんでいじめているの?(妖笑』
って追い払ってくれていた。
僕にいつも笑顔を見せてくれた。
時々怒られる時もあるけど、それは全て僕のためだった。
『?幸助?ぼーっとしてどうしたの?』
「え?!いや、なんでもありません……」
『また敬語使った〜!タメ口で話してよ。幸助は人を気遣いすぎだよ?(ニコッ』
違う。僕は気遣っているわけじゃない……
ただ、人に虐められるのが怖いだけなんだ……。
『てか、今日雨が酷いね……風も強いし。』
「そうで……そうだね……」
正直いって嫌な予感がする。
あ!……確かあの子犬は捨て犬だったはず!
「僕……行ってきます……!」
『え?!』
そう言った瞬間、僕は部屋から出て走った。



……期待の斜め上をいっていた。
僕を虐めている奴が、子犬を川に落とそうとしていた。
『幸助?!ねぇ!どうしたの?!』
とAが言っていたが、僕の耳には入らない。子犬が落ちようとした時、子供は嘲笑っていた。その時、僕の中の何かが切れた。
いつの間にか僕は子犬と一緒に川に溺れていた。
〈僕、死んじゃうのかな〉
そうして走馬灯が見えた。

……
僕は生きていたらしい。
起きた時には見知らぬ天井があって、横を見るとAが泣いていた。
『幸助……!!うぅ……良かったぁ……!良かったよぉ……!(泣)』
「ぼ、僕、何して……?!」
『覚えてないの……?!幸助は犬と一緒に川におちちゃったんだよ』
「川……に?!」
『?!幸助……今更……だけど。目、赤くなってるよ……』
「え……?!」
その途端、部屋の奥から
〈彼奴wwwwあのまま死ねばよかったのにwwwwwwwwwwwwwww〉
それは言葉じゃなくて……直接頭にくるような……そんな感じで……
気付けば僕は泣いていた。

目を盗む話。(2)→←繰り返す夏の日の話



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里菜(プロフ) - おそらくセトかカノです() (2019年6月24日 23時) (レス) id: daeb2ba83b (このIDを非表示/違反報告)
雫月 - !!超!楽しみです!続き描いて欲しいです!後,落ちって誰ですか?書いてたらすいません… (2019年6月24日 17時) (レス) id: f6327c97d3 (このIDを非表示/違反報告)
里菜(プロフ) - そうなんですか……。コノハも出せるよう頑張ります! (2019年6月16日 18時) (レス) id: daeb2ba83b (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 私は目が冴える推しです。コノハも大好きです。 (2019年6月16日 13時) (レス) id: 24db1a3b4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:里菜 | 作成日時:2019年6月12日 17時

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