十七話 ページ20
「え……??」
「？いやだから事実では無いんだろう??周りが言っているだけなのだろう??」
「はい……！」
「なら良いじゃないか。お前が認めた瞬間、それは事実となる。だが事実は違うのだろう??ならば周りには勝手に言わせておけ。」
”言わせておけ”
……私にはできない事だ……
「……お名前は……??」
私がそう聞くと金髪の人はにやっと笑った。
gr「俺はグルッぺン・フューラーだ。」
「え!?」
グルッぺン・フューラー……
「そ、そ、それって……?!」
現総統のご子息じゃないですか……!!しかも第一……長男……!!
そう言うとフューラー様は笑った。
「様付けなんていい。敬語もできればやめろ。俺の事はグルッぺンと呼んでくれ。」
「グルッぺンさん…………ですね」
「……まぁ良い。お前は??」
「私は……エーミール・ファレノプシス……です。」
「エーミールか。」
「……はい。」
やはり緊張する。いや総統の息子を前にして緊張しないやつがどこにいようか。どこにもいないに決まっている。下手したら首が跳ぶ。
「そ……それしたって何故貴方がこんなところに……?」
グルッペンさんは笑った。
「何故って、悪魔に色素を売った魔人だかどうとか言われていて気になったのでな。」
「……そう……ですか」
「だが俺は何故エーミールのことを魔人と呼ぶか分からん」
「え……」
グルッペンさんは、気付いた時には顔と顔が触れ合いそうなくらい近くに来ていた。
「エミさんの目はこんなにも綺麗な目なのにな。」
「エッ!?うわぁっ!?」
急に近付いてきたもんだから私は後ろに転んだ。
少し荒い口調で言う。
「グルッペンさんあんた何してんですか!?」
グルッペンさんはよく分からない表情で笑う。
「いや、母様が言い聞かせたい時はこうしろ……と。」
「いやいやいやいやいやいやいやいや確かに貴方のお顔は綺麗ですけどそれを同性の私にするのは色々と問題ですからね!?」
「そうなのか??だがエミさんの目が綺麗なことにはかわりないゾ」
「……まぁありがとうございます。」
目が綺麗。そんなことを言われたのは初めてだ。
化け物だの眼球がないだのと言われてきたからこう言われるとなんだか擽ったいな……。
と言っているうちに、グルッペンさんは楽しそうに言った。
「ではエミさん……!!また明日も来るからな!!」
気付いた時にはグルッペンさんは消えていた。
エミさん……か、その呼ばれ方は初めてだな…
これは今から15年前の話
終わり
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すずねこ - お、終わり、、、だと、、、、、、オーマイガー(精神崩壊) (2022年5月30日 16時) (
レス) @page20 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - 何度でもみたいです。 応援してます。 (2021年7月25日 12時) (レス) id: 0a3f8fdb4d (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - これからも頑張ってな (2021年7月25日 12時) (レス) id: 0a3f8fdb4d (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - は？夢主が，幼女だと………？最高かよ……… (2020年11月14日 22時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
ルキア - か″わ″い″い″ （泣）神、、、目が、m（（殴⊂三 (2020年5月8日 18時) (レス) id: 4288c2188b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：里菜 | 作成日時：2019年12月8日 10時
