大人の味２ ページ30
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冬賀A、
もとい五条Aは非常に優れた呪術師だ。
以前から彼女のことは噂程度に知っていた
まだ学生の頃に数回任務の同行をし、一級への昇格査定も担当した
宿儺の血を濃く継ぎ、おまけに一級呪物の器であると聞けば
誰もが警戒し、当時、呪術師が彼女に向ける視線はかなり厳しかった
五条悟の保護下にあるという周知の事実があったとしても、
どんなに成果を上げようとも、
彼女は無下に扱われ、相応の評価をされなかった
もちろん彼女のことになると敏い五条さんが
それを放っておくこともなかったが、
いま一級呪術師として活躍している事実は
紛れもない彼女の努力によるものだった
皮肉にも恵まれた強力な術式と膨大な呪力、
それを完全に意のままに操り、
若干20歳という若さで領域展開まで修得している呪力操作の技量
どこかの最強呪術師とは違い自分の力に驕ることなく
誰にでも愛想がよく、分け隔てなく優しさを向ける
自分より階級の低い年上でもきちんと立てる
大人になった彼女は本当に美しい女性として成長した
五条さんには言えないが、
彼女と任務を合同した男の呪術師が
その美貌と相手を絆してしまう独特の雰囲気に惑わされ、
夫のいない所で声をかけている場面は決して珍しくない
命知らず、身の程知らずの馬鹿が多く
関係ないこちらまで肝を冷やすほどに、彼らは大胆だ
七「魅力的なAさんを、同僚として慕っています。飲みにくらい行かせてくださいよ。」
純粋に、彼女との仲を深めたい
この憎いほどに腐れ縁の先輩の妻なら尚更、
これからも長い付き合いになるのだから
悟「五条さんって呼べよ。妻を独身男と2人で飲みに行かせると思う？」
七「それだと貴方と区別が付かないでしょう。Aさんは五条さんみたいに節操のない人ではないですよ。」
悟「昔の話はするなって言ったよね。」
五条さんの向こうで困った様に
様子を伺っている彼女が視界に写る
このまま強引に行ったところで
後でAさんがどんな目に合うか分からない
仕方なく、またの機会にしようかと諦めていると
五条さんの服の袖を引いて何やら交渉し始めたAさん
あれほど強気だった五条さんもあの目に見つめられれば
渋り始めているのだから、本当に彼女に弱いなと呆れてしまう
悟「…仕方ないなぁ、」
『七海さん、3人で行くというのはどうでしょう？』
七「…。」
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茉莉 - この作品が好きです。更新、待ってます！ (2020年11月22日 22時) (
レス) id: a68061a5cd (このIDを非表示/違反報告)
Gettion - え…心臓痛くなるくらい好きです。応援しています！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 更新停止ですか??ホントに面白すぎてハマりました！一気に見ました!!更新ホントにお願いしますっ！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
AiRIN(プロフ) - いつも楽しく拝見しています！正直、縞さんの作品ならどれも大歓迎ですが、しにたがり姫か好きなので、続編を待ってます！ (2020年5月17日 13時) (レス) id: 931e2c7403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞 | 作成日時：2020年4月3日 2時
