お熱３ ページ28
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病院から帰ってきてから、悟の様子が少しおかしい
帰宅中の車内ではずっと手を繋いで甘え
途中で寄ってもらったコンビニも
待っていればいいのにわざわざ付いて来て
ずっと私の顔を見ている
『…？』
まあ39℃近い熱があれば少し変になるのも
おかしくないのかもしれない、
今くらいは好きに甘えてもらおうと考えるのは止め
さきに部屋着に着替えて寝室で寝ている悟に
要望のあった卵のお粥と薬を持って行った
『…大丈夫？』
悟「うん。」
ドアを開けるとゆっくりと起き上がり
端によってスペースを空けてくれたので、そこにお盆を置く
悟「ちがう。」
『ん？』
置いたお盆をベッドサイドのテーブルに移動させ
私の手を引っ張ってベッドに座るよう促す悟
後ろから弱々しく抱きしめ首元に顔を埋める
しばらくそのままでいると満足したのか顔を上げ
そのままベッドの中で横になった
悟「ねぇ、五条さん。」
『…どうしたの？』
突然後ろから 五条さん、と呼ばれ思わず振り返る
尋ねてみれば頬を両手で包まれ視線を捕らえられた
もしかして病院のお会計の時
私が五条と名乗るのを見ていたのだろうか、
様子がおかしかった理由が何となく分かった気がする
もう30も近いのに、いつまでも可愛らしい人だ
悟「フフ、五条さんになるの？」
『…なるよ。約束したでしょ。』
悟「ああ、どうしよう。ものすごくキスしたい。」
『具合が良くなったらしていいよ。』
悟「本当に愛してるよA。好きすぎておかしくなりそう。」
『うん。でも私じゃなくて、熱でおかしくなってるんだよ。』
可愛らしく甘える悟をからかってみると
熱のせいか、少しうるんだ目で不満そうに見つめられ
思わず笑ってしまう
普段から愛情表現は多い人だが
今日は本当に甘えん坊だ
悟「明日には治して僕の重たい愛をしっかり教えてあげる。」
『もう十分伝わってるのに？』
悟「これでも控えめなんだよ。18までは手出さないって約束もちゃんと守ってるでしょ。」
『うん…、…怖いなぁ』
悟「溶けちゃうくらい甘やかしてあげる。」
『…それが怖いんです。』
今でも十分に甘くて幸せで、
悟の愛に痺れて動けなくなる時もある
これ以上なんて、
どうにかなってしまうんじゃないかと少し怖い
『お手柔らかにね？』
悟「無理だよ。どんだけ僕がお預け食らってると思ってんの？」
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茉莉 - この作品が好きです。更新、待ってます！ (2020年11月22日 22時) (
レス) id: a68061a5cd (このIDを非表示/違反報告)
Gettion - え…心臓痛くなるくらい好きです。応援しています！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 更新停止ですか??ホントに面白すぎてハマりました！一気に見ました!!更新ホントにお願いしますっ！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
AiRIN(プロフ) - いつも楽しく拝見しています！正直、縞さんの作品ならどれも大歓迎ですが、しにたがり姫か好きなので、続編を待ってます！ (2020年5月17日 13時) (レス) id: 931e2c7403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞 | 作成日時：2020年4月3日 2時
