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急に視界が開け、目の前に異形の怪物が現れる



おそらく依姫と同じ呪霊という怪物








どこか息が詰まるような雰囲気を放っているが不思議と怖いとは感じなかった






先ほど切り付けられた腕の痛みの方がずっと耐え難い

血はとめどなく流れ、感覚がなくなっていく









依「身を弁えぬ呪術師風情も、穢れた手でAに触れる小者も不愉快じゃ。」





頭の中で機嫌の悪い依姫の声がする



このまま喰われるのも、それで死ねるのなら嫌じゃない









依「この程度のことで死ねると思うておるのか?愛らしいのう。」


『?』









だんだん意識が遠くなり依姫の生得領域に引き込まれる


しかしそこに依姫の姿はない









『…依姫?』


依「お前にも妾の景色が見えるだろう。そこで大人しくしておけ。」







何を言っているのか分からないままでいると
突然視界だけ先ほどまでと同じように映る

まるで窓から外を見ているような感覚になる





























『「手をどけろ。愚物が。」』





春先の桜が蕾をつけるほどだった気候が途端に猛烈な冷たさを帯び

鎖を掴んでいた呪霊の腕は一瞬で凍り付き崩れ落ちる



呪印を囲い、詠唱を唱えていた呪術師たちも足元からゆっくりと氷に覆われ


パニックになって暴れだした









庭に出ていた呪術師たちは一斉に屋敷の中に避難し、それぞれの武器を構える









『「我慢の限界じゃ。全員殺してしまおうか。」』

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駒田針 - こういう小説は胸がキューってなって苦しい (2020年11月16日 19時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
雪狐 - え…好き… (2020年3月25日 7時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
ただの学生(プロフ) - お話すごく続きが楽しみです! (2020年3月15日 3時) (レス) id: 24be68ee0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年3月13日 21時

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