しにたがり姫 (ページ41)

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釘「いつ知り合ったのよ。」

『私は8歳だったから…、7年前？』

伏「…？」
釘「なんで？」

『あ。…えーと、…』

何も考えず答えてしまったことに一瞬焦り
この場を切り抜ける言い訳を模索する

私の過去を知らない2人にはなぜまだ子どもだった真希と私に接点があるのか
疑問に思うのだろう

真希「こいつ、ウチの地下でずっと閉じ込められてたから。」

「「…！？」」

『え？』

真希「はぐらかしてたって何にも良いことねえだろ。」

伏「12歳の時に禪院家が見つけたって…」

真希「それは禪院が流したデマだ。本当は7歳の時に捕まってた。」

何とか触れないようにとしていた所を
軽く言い放つ真希

言いたくないわけではないが重い内容なので反応が困る

真希「何されてたかは言わなくても想像つくだろ。クズばっかだから。」

『…まあ、それは別として。真希に会ったのはその地下だったよね。』

真希「こいつが妹の菓子盗んでたから文句言いに行ったんだよ。」

『…ちょっと違う。語弊がある。』

案の定重くなった空気の中で持っていた長物で
Aの頭を小突く真希

当の本人があまりにも簡単に受け流すものだから
他の2年や伏黒、野薔薇も深く考えるのは止め2人の話に耳を傾ける

真希「お前のせいでこっちは半分こする羽目になったんだよ。」

『子どもだったし、お菓子食べたかったんだよ。それに盗ってたのは私じゃない。』

真希「お前がやらせてたんだろ。」

『…そうだけど。…今度なんか買うから。』

真希「最中。銀座の。」

『値段とハードルが髙い。』

釘「真希さん、好みが渋い。」

伏「育ちだろ。」

棘「おかか。」

パ「そんなコソ泥できるくらい緩々だったんか？」

真希「なわけねえだろ。手足繋がれて窓もない檻の中だぞ。」

『真希の家小さい呪霊がいっぱいいたから、頼んでた。食べ物とか水とか。』

あっけらかんと話しているが
何を言っているのか分からず真希以外の全員は首をかしげる

『今はもうやってないけど、昔は呪力をあげる代わりに呪霊と契約してた。危ないよねー。馬鹿だったなぁ。』

真希「あの状況じゃ仕方ないだろ。」

『真希の漫画たまに無くなってたの私のせいだよ。』

真希「ふざけんなよてめえ。ぶん殴る。」