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目の前で

一瞬も、なんの躊躇いもなく、表情一つ変えず

針を首元へ突き刺そうとしている少女








夜「!!」











































悟「こら。」









数m離れた所で壁に凭れて傍観していた悟が一瞬でAの背後へ移動し

右手で針を持った手首をつかみ、左手は腰に手を回し体を密着させる



後ろから顔を覗かせ小さな子どもを咎めるようにAに諭す







『…ごめん。』









Aの手にあった針は一瞬で凍り付き

手を離すと簡単に粉々に崩れ落ちていた









夜「なんの真似だ。」


呆れと怒りを含ませて凄む学長の声が部屋に響く





























『私、この世で一番、呪術師と大人が嫌いです。見た目以外は呪霊と区別がつかないような大人ばかり見てきたから。だから大人になる前に死にたい。でも悟や私の中にいる阿氷良依姫は私に死なせてはくれない。だから私を殺せる呪霊に出会うために呪術師になる。その間に誰かを助けることになるなら、ついでに助ける。』



夜「気が変わったらどうする?」









『変わらない。絶対。』



夜「いずれ好きな人と共に、人の幸せを味わえばいいじゃないか。」









『宿儺の血統に人の幸せなんかないでしょ。』



夜「…ん"ん。」









Aの言葉に顎に手を添えて少し考える夜蛾学長

さらに眉間にしわが増えている









悟「ね?やっぱりやめよ?switch買ったげるから。」



しばらくそのままやり取りを聞いていた悟も体を離しAの隣に立つ







『それは悟が買いたいだけでしょ。買ったらいいじゃん。』

悟「一緒にやろーよお。姫プしてあげるから。」




『なにそれ。』

悟「絶対楽しいから。」





はしゃぐ悟を見ながら単語の意味を推測するがいまいち腑に落ちない

『?』



















夜「よし。合格。来月から寮に引っ越していいぞ。」

『ありがと学長。』



悟「ええっ、なんで!?」







夜「文句あるか?どうせお前が担任だし問題ないだろうが。一緒に職員寮戻るか?」









最も恐れていた入寮まで同時に決定しあからさまに肩を落とす



悟「戻るよも"お〜…最悪。」

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駒田針 - こういう小説は胸がキューってなって苦しい (2020年11月16日 19時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
雪狐 - え…好き… (2020年3月25日 7時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
ただの学生(プロフ) - お話すごく続きが楽しみです! (2020年3月15日 3時) (レス) id: 24be68ee0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年3月13日 21時

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