Cheri【アイナナ】 (ページ29)

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第27話ページ29

三「ところで悠人はオレらと一緒に住むのか？」

…ん？三月さん今何とおっしゃいました？一緒に住む？？

衝撃的すぎる言葉に頭が回らなくなった。

「え、あの、一緒に住むってどういうことですか？」

陸「オレたちみんなで事務所が用意してくれた寮に住んでるんだ！」

一「はい、そういうことですので。」

環「悠人と一緒に住めんのか！？悠人！あとで一緒に王様プリン食べような！」

ナ「ワタシと一緒にまじかる★ここな見ましょう！！」

私は環くんとナギさんが話しかけてくれてるのを無視して、紡ちゃんの方に思いっきり顔を向けた。

紡ちゃんの顔を見るとものすごく申し訳なさそうな顔をしていた。

紡ちゃん可愛い…じゃなくて！！なんでこうなったのか聞かなきゃ！！

他のみんなには聞こえないようにコソコソと話し始めた。

「紡ちゃん、これって一体どういうこと？」

紡「Aちゃんごめんなさい…お父さんのこと止めたんだけど、Aちゃんだけ別で住んでたら皆さん不思議がるだろうし、早く仲良くなるためには必要だからねって…」

私は思わず頭を抱えたくなった。

紡「それにリビングとかお風呂は共有になっちゃうけど、自室はそれぞれにあるからAくんなら大丈夫だろうって…」

いや、え？何が大丈夫？そりゃ私が女って分かっていたとしても襲われることはあり得ないだろうけど！でも一応私女なので男の人しかいないところで生活するのは抵抗あるよ？！

小鳥遊さん…うぅ…まじですか…

紡「Aちゃん…？私やっぱりお父さんに強く言ってくるよ！私もAちゃんが男の人しかいないところで生活するの気になるもん！」

「紡ちゃん…」

両手をグーにして、今にも小鳥遊さんの所に殴り込みに行きそうな紡ちゃん。

「ありがとう、紡ちゃん。でも私何とかやってみるよ。社長命令じゃ仕方ないし、それにこれからみんなとやっていく上で仲良くなるのにはうってつけだもん。」

紡「Aちゃん…分かった！何かあったらすぐに言っってね？私に出来ることならなんでもするからね。」

「紡ちゃん…！！ありがとう…大好きだよ～！」

紡「…！！私もAちゃんのこと大好きだよ！」

ああ、本当に紡ちゃん可愛いなあ。

そのままのノリで紡ちゃんに抱きつこうとした時、どこからともなくストーップ！！！！！って声が聞こえたかと思ったら紡ちゃんから離されていた。