Cheri【アイナナ】 (ページ27)

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第25話ページ27

レッスン場のドアが開けばそこにいたのは小鳥遊さんと話をしてくるといっって出て行った紡ちゃんと一織さんだった。

環「あ、マネージャーといおりんお帰り。」

紡「お待たせいたしました！」

一「まったく何を騒いでいるのですか。外まで聞こえてますよ。」

ハア、とため息をつく一織くん。

陸「なんだよ一織、まざりたかったなら素直に言えばいいだろ。」

一「あなたって人は本当に馬鹿ですね。」

陸「な！年上に向かってその口の利き方なんだよ！」

一「年上として敬って欲しいならそれらしく振舞ってはどうですか？…ああ、七瀬さんには難しいことでしたね。」

陸「いーおーりー！！お前、オレだってやるときはやるんだからな！」

一「そうですか。それは楽しみですね。」

陸「絶対馬鹿にしてる…！！」

一織さんと陸さんの言い合いがヒートアップしていくのをオロオロと見ていたら、三月さんが大丈夫だよと声をかけてくれた。

三「あいつら、いつもああやって喧嘩してるんだよ。どっちかが突っかかってな。まあ、あれだろ。喧嘩するほど仲が良いってやつ。」

一/陸「違います/違う！！」

三「…ほらな？」

否定の言葉を同時に発した一織さんと陸さんを見て三月さんは、だから気にするなと私の方を見て微笑んでくれた。

そして声が重なった事によりまた言い合いを始めた2人を見て、制止したのもまた三月さんだった。

三「はい、お前らもうそこまでにしとけ！悠人も困ってるだろ。一織、社長と何話してきたのか教えてくれよ。」

一「ああ、そうですね。ごめんなさい兄さん。」

陸「三月さんごめんなさい…」

三「謝るのはオレじゃなくて悠人だろ」

一/陸「ごめんなさい。」

私の方に向き直り頭を下げてきた2人。

「あ、いえ！気にしないでください！」

大「まったく。お前らもよく飽きないな。…で、イチ。社長はなんだって？」