Cheri【アイナナ】 (ページ21)

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第19話ページ21

大丈夫、自分にならできる、大丈夫。

背中を押してくれた紡ちゃんも万理さんも見ててくれてるんだ。

小鳥遊さんだってこの場にはいないけど、応援してくれた。やらなくちゃダメなんだ。

「…よろしくお願いします！」

私はお腹に力を込めて、精一杯の大きな声でこちらを見ているIDOLiSH7のみなさんに向かって挨拶をした。

紡ちゃんが音楽をかけてくれた。間違えたっていい、何だっていいから、最後まで自信を持って成し遂げよう。

そう心に誓って私は音に合わせ、歌を歌い始めた。

「…っ、はぁはぁ…！あ、ありがとうございました。」

な、なんとか踊りきれた…！

…なんかシーンとなってるんだけど、え？どうしよう何か変だった？なんか怒らせちゃった？！どうしよう？！！

なんて1人でアタフタしていると…

陸「っ…、すごいよ！！悠人すごい！！あんな短時間でここまで出来るなんて…！」

そう言って駆け寄ってきた七瀬さんは私の手をギュッと握ると、ものすっごい真っ直ぐな瞳で私を見てきた。エー…そんな見つめられると照れるな…

三「おい、陸！そんな近づいたら悠人が困るだろ！実際困ってるから離してやれ。」

陸「あっ…ごめん、悠人…」

ええ…そんなショボンってされたら私が悪いみたいじゃないですか…可愛い……

「あっ、えっと、驚いただけですから、大丈夫ですよ！！」

壮「でも本当にすごかったよ！思わず惹きつけられてしまったよ。」

ナ「OH！素晴らしかったです！こんなにも見入る歌とダンスは初めて見ました。」

万「社長がスカウトしてきたからすごいとは思っていたけど、まさかここまでとは思わなかったなぁ。悠人くん、すごいよ！」

紡「はい！すっごく格好良かったです！！」

「…！えへへ、ありがとう！」

そこまで褒めてくれるとは思わず、顔のニヤケが止まりません。
…あれ？みんなして顔赤くしてるけど、どうしたんだろう？暑いのかな？？

それより気になるのはさっきから黙ったままでいる二階堂さん、四葉さん、和泉さん。

やっぱり、だめだった…かな。

どうしよう…小鳥遊さんに合わせる顔がないよ…！