Cheri【アイナナ】 (ページ18)

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第16話ページ18

やってしまった…完全にやらかした…！

絶対生意気なやつって認識されたよね？！

こんなポッと出の奴にこんな事言われて、いい気持ちなんてするわけない…

でもここで認めてもらえれば、一緒に活動できるんだよね…もー！頑張るしかない！！

音「悠人くん、大丈夫だよ君なら。」

万「俺たちがついてます。なんたってファン1号、2号なんですから！」

「小鳥遊さん…万理さん…」

紡「わ、私も！Aちゃんのファンになります！だってお友達じゃないですか！頑張りましょう！」

「紡ちゃん…みなさんありがとうございます。」

紡「わー！泣かないで下さい！！」

音「そうだよ、泣くのはみんなに実力を見せてからにしなさい。それからならどれだけ泣いたっていいから。」

万「そうだよ。泣くときは俺の胸貸してあげます。」

音「…ばーんーりーくーん？あとでお話があるから。」

万「ヒィッ…！？」

万理さんまた小鳥遊さんに怒られてる…

でもきっと元気付けようとしてくれてるんだよね、みんな優しいなぁ。

みんなの気持ちを無駄にしないように頑張らなきゃ。精一杯やらなくちゃ。できることは全部出し切って。

「ふふっ、ありがとうございます！
私、行ってきます！！」

そう告げ私は社長室を先に出て行ったIDOLiSH7のみなさんを追いかけた。

紡「Aちゃん大丈夫でしょうか…」

音「紡、彼女を信じてあげなさい。友達、なんだろ？」

紡「…っ、うん！お父さん、そうだね、私が弱気になってちゃダメだよね。私も行ってくる！」

音「うん、行ってらっしゃい。
…万理くん、君も気になるなら行ってきたらいい。」

万「いいんですか？」

音「そっちが気になって、有能な事務員が使い物にならなかったら困るからね。」

万「ではお言葉に甘えて行ってきます。社長はよろしいのですか？」

音「僕はAくんを信じているから。」

万「分かりました。では行ってきますね。」

私が出て行ったあと社長室でこんなやり取りが行われていたとは知らずに、私はレッスン室へと歩を進めるのだった。