Cheri【アイナナ】 (ページ5)

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第3話ページ5

あの後少しだけきなこちゃんをナデナデして、癒された。

音「さてと、じゃあまずは君の名前聞いてもいいかな？」

「あっ、えっと、AAと申します。」

音「Aくん、早速だけど僕の事務所でデビューする気はないかい？」

「っ、お願いしてもいいですか？デビューさせてください！！」

音「ふふっ、じゃあ決まりだね！！
君の歌声は聞いている人を幸せにする、そんな魅力がある。君の活躍を見せて欲しい。
よろしくね、Aくん。」

そう言って小鳥遊さんは手を差し伸べてきた。

私はその手をギュッと強く握り返した。

ーコンコン

そんなやり取りをしていると、部屋にノックの音が響いた。

音「はい、どうぞ。」

万「失礼します。お茶お持ちしました。」

音「ああ、ありがとう万理くん。
そうだ丁度いい、紹介するよ。
今日から正式にこの事務所に所属することになったAAくんだ。」

私は急いで立ち上がり、お茶を運んできてくれた万里さんの方を向いた。

「AAです。今日からお世話になります、ご迷惑おかけすることもあるかと思いますが、よろしくお願いします！！」

音「Aくん、こちらは大神万理くん。
我が事務所の有能事務員だよ。」

万「大神万理です。有能と言われると照れますが、小鳥遊事務所の事務員をやっております。
これからよろしくお願いします、Aさん。」

小鳥遊さんも大神さんも優しそうな人でよかったぁ。

この事務所でうまくやっていけるといいな…

そんなワクワクと期待を胸にこれからの事を考えていた。
…そう、この時までは。

この後小鳥遊さんが発する言葉を聞くまでは…