Cheri【アイナナ】 (ページ33)

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第31話ページ33

IDOLiSH7のみんなが住んでる寮かぁ。大きいんだろうなぁ。

なんだか緊張する…てかこれから一緒に住むんだよね…？なんか今更だけど凄いことになってない？？

なんて一人で悶々と考えている間に話は進んでいたようで、大和さんに帰るぞと声をかけられた。

「あっ、はい！…あれ、紡ちゃんは？」

大「ああ、マネージャーか？マネージャーも誘ったけど仕事が残ってるからって戻ったぞ。お前話聞いてなかったのか？」

「少し考え事していたので…」

大和さんはまったくと言いたげに私のおでこをコツンと小突いてきた。

大「ちゃんと話聞いとけよな。とりあえずリクとイチとソウとタマは買い出し係としてコンビニ寄っていくから先に出て行ったぞ。んで、残りの奴らで悠人を連れて寮に戻ることになったから。」

周りを見てみれば確かに陸さんたちの姿が見当たらなかった。

私がぼーっとしている間に出て行ったんだ。全然気づかなかった…

なんだか申し訳ないなあ。

三「おーい、帰り支度終わったか？もう行くぞー。」

ナ「悠人一緒に行きましょう。」

大「ほら、あいつら待ってるからさっさと行くぞ。」

そう言って私の手を引いて歩き出した大和さん。

男の人に手を引かれるなんてお父さん以外にされたことないから、恥ずかしい…

ナ「ヤマトずるいです！ワタシも悠人と手繋ぎたいです！」

ナギさんが私たちの方を見てそう言うや否や、手を繋いできた。

えっ、待って、こんなイケメンと手を繋ぐなんて心臓もたない…！！

困って大和さんの方を見ると、何を思ったのかニヤリと笑って先ほどまで私の腕を掴んでいた手をほどいて、手を繋ぎなおしてきた。

いや、え？！この人私の反応見て絶対面白がってる！！

「ちょ、離してください！」

ナ「なぜですか？ワタシと手繋ぐのイヤですか…？」

ナギさんお願いだからそんな捨てられた子犬みたいな目で見つめないで下さい…！そして顔が近すぎます…！

「そ、そんなことないですけど…」

大「じゃあ、いいじゃんか。お兄さんと手、繋いで帰ろうぜ。それとナギ、顔近すぎ。離れなさい。」

ナ「OH…Sorry…ですが、イヤではないならこのまま帰りマショウ！！」

とても嬉しそうにルンルンな顔で私の手を引くナギさんを見たら何も言えなくなってしまったので拒む事を諦め、大人しくナギさんと大和さんと手を繋いで外へと出たのだった。