オフと勉強 3 おわり ページ3
ソファーに座り、王様プリンのフタを開ける。
「いただきまーす」
王様プリンをスプーンいっばいにすくって、口に運ぶ。
そーちゃんは何故か俺の食べる姿を見てにっこりしてる。なんでだ。
「……食わねーの、そーちゃん」
「あ、ううん！ 食べるよ！ じゃあ、いただきます」
そーちゃんは礼儀正しく手を合わせてから、プリンのフタを開けた。そしてスプーンの半分くらいの量をすくって、ちっさい口に運ぶ。
……あ、俺もそーちゃんと同じで、そーちゃんの食べる姿じっと見てた。
「……うん！ とっても美味しいね、王様プリン」
「だろ？！ 下の方のカラメルと食っても、てかカラメルだけでもめちゃくちゃうまいんだぜ」
「ふふ、そっか。僕は辛いものが好きだから、辛いものばかり食べてるけど、
こういう甘いものもたまにはいいかもしれないね」
少し照れくさそうに笑いながら言った。
「あーあ、そーちゃんが辛党じゃなくて甘党だったら、何個王様プリン食っても怒られないんだろーな」
「逆に環くんは、僕の好きな料理に興味はないかな？ よかったら今度一緒に僕の大好きな激辛料理店に……」
「行かねーよ！！！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
おまけ
「はっはー！！ いおりん、見ろ！！ いおりんより先にこの問題解けたぜ！！」
「……残念ですが四葉さん、私はその問題の答えはもう分かっていまして、もっとよい解き方が無いか探っていたんです。」
「……は、えええーーー！！！？」
「貴方がその問題を解いている様子を少し見かけました。
逢坂さんに教えられないと分からない貴方は、やはり私より勉学が上回る事は今後一切無いと断言できますね」
「はあ？？！ なんだよそれ！！うっざーいおりん！！」
「勝手につまらない事で勝負をしようとする貴方の方がよっぽど図々しいと思いますが」
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作者名：梅傘 | 作成日時：2018年8月18日 0時
