22話 忘れられない傷 ページ34
ー一ーIDOLiSH7控え室外の廊下
『ユキさん、私の後輩捕まえて何いじめてるんですか…』
すっかり変装姿での営業仕事が慣れた私は、アイナナちゃんの様子見に彼達の楽屋にやって来たのだけど、楽屋前でユキさんと大和が言い争い？をしていた。
千「A、人聞きが悪いな。別にいじめてはいないよ」
大「この人の面倒頼みますね、先輩。俺、戻るんで」
千「ちょっと、逃げなくてもいいじゃないか」
『そんな、ガツガツしてたら若者に引かれちゃいますよー、先輩』
大「そうだ、そうだ」
千「はぁ、君達ね…。大和くん、さっきの話よく考えてから返事しない。」
大「…はい」
千「あと、君らの楽屋にいるモモ暫く捕まえといて、僕は彼女と話があるから」
大「…は？ちょっと、待って！！」
千「あとは、よろしく頼むよ。行くよ、A」
『え、え！？』
そういうと、ユキさんは大和の声を無視して、私の手を引いて歩き出した。
『ユキさん、どこまで歩くんですか』
千「んー、ここでいいかな」
私は、ユキさんに引かれながらあまり人目につかないよう、使われてない部屋に入った。
『大和くんと話良かったんですか？』
千「彼との話より、君との話が優先事項だよ」
『左様ですか…』
千「それで、君はいつモモと仲直りするんだい？」
『いきなり、ストレートにきますね…』
千「こうでも聞かないと、いつまでも答えてくれないでしょ？」
『……今は、無理です』
千「そう。モモには、動画の事も帰国の事も話してあるよ」
『なんで、話しちゃうんですか！！』
千「５年前のあの日からモモと隠し事はしないって約束してるからね」
『2人は…上手くやってるんですね』
千「もしかして、嫉妬してるの？」
『ちょっと…ううん、かなりしてます。だって、彼の隣にいるのが当たり前だったんです。でも、私が彼の優しさに甘えていた所為で色んな人を傷つけた……』
千「バンが怪我をしたことは、君自身に関係ない」
『身内が関わっている時点で私がバンさんを傷つけたことに変わりないんです！！あの人……父にとって、私はゼロを越すための道具であって、何より自分の作品のためなら手段を選ばない…だから、あんな事をした……！！』
そっと息を吐いて目を閉じると、思い出す赤色。５年前のあの日から、脳裏から焼き付いて離れない色。
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ルイナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！無理はしない程度に頑張ってください！この作品は好きなので応援してます！！ (2018年9月15日 14時) (
レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
くま吉(プロフ) - ちょっと、諸事情で描きまとめてから一気に出そうと思っているので更新かなり遅いです。本当にすみません…。いろいろ、関係性が複雑になりつつあるのでお家のイメージもまとめて設定として書こうと思います。 (2018年3月30日 23時) (レス) id: b516715335 (このIDを非表示/違反報告)
くま吉(プロフ) - Rennさん» こんばんわ、ご指摘ありがとうございます！たぶん、一軒家なんだと思いますが、ゲーム・漫画等であまり触れられていないのでかってにマンションイメージで書いていました。その方が自分的にはすっと入ったので…笑 イメージ的にはブラザーズコンフリクトのお家ですかね (2018年3月30日 23時) (レス) id: b516715335 (このIDを非表示/違反報告)
Renn(プロフ) - アイナナ寮って一軒家なのでは？ (2018年3月29日 17時) (レス) id: fd2582f500 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - いえいえ！更新、楽しみにしてますね！頑張って下さい！感想も書かせていただきます！ (2018年2月8日 22時) (レス) id: e95cae0129 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くま吉 | 作成日時：2018年1月25日 23時
