和泉一織の彼女【和泉一織】 (ページ6)

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｢ただいま戻りました。｣

｢あ！一織！散歩にしては遅かったね！｣

｢…いつものことでしょう｣

やはり、散歩という答えは厳しいか…

｢おぉ！一織、帰ったか！そーいや、俺一織に連絡したんだけど…｣

｢えっ、｣

鞄のポケットに入れて…気づかなかった

…あ、あれ？スマホが

｢えっ！！！｣

玄関の方で大きな声が聞こえる

｢お～どうした、おっさん｣

｢ちょ、来いよ！！｣

｢む、虫かな？！虫はやだな～｣

虫は私も嫌ですね。

少しして、また

｢え！！！！？｣

という
今度は七瀬さんと兄さんの声がした。

なんなんですか

仕方なく自分も見に行くことにした。

｢、？｣

二階堂さん達が持っていたのは、私のスマホ

びっくりしないで返してくださいよ。まったく。

……ちょっと待ってください。ロック画面は

｢ちょっ！返してください…！｣

取り返そうとしたときにはもう遅い。
画面に写し出されるのは

私の彼女。

最悪だ。大失態を犯してしまった。
今までは気をつけていたのに、気が抜けてしまった

｢い、一織って彼女いたの…？！｣

｢お兄さんびっくりだわ…ははっ｣

｢お前…彼女…｣

やってしまった…