和泉一織の彼女【和泉一織】 (ページ32)

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はあ、
なんだか最近、上手く仕事に向き合えていない気がする。

昨日も
歌番組の収録でいつも通り踊っているつもりだったのに、ワンテンポ遅れたり、振り間違いで何テイクも重ねてしまった。

その前のバラエティ番組に出演した時も、考え事をしていて質問が上手く聞こえず、変な返しをしてしまった。

普段と違う私に、各番組のスタッフさん、マネージャー
メンバーにも心配されている。

今現在も。

「いーーーおりーーーーーん、まじだいじょぶそ？」

「、あ大丈夫です。｣

「うそつけっ！！ほんとに腹いてえとかそうゆうんじゃねーの？大丈夫？」

「ほんとです、体調不良じゃないですよ。」

「じゃあ何なの？」

、、何なんでしょうか
見当がつかない

っていう訳では無い。
何となく原因は分かっている。

「どーせ、うさみんのことなんだろ？」

なっ、え、

「そんな顔しなくても、わかるしそんなの。なんとなくだけど」

「最近うさみんと会えてないからってこと？」

きっと図星、、いや絶対そう。

「会えてなくても連絡は取ってんだろ？」

「、、いえ。」

「っはあ？！なんで！！うさみんが可哀想だろ！！」

そんなの、わかってます
だけど、今連絡取ったら、なんか私が会いたくて仕方なくなってしまいそうで、、
ほんっとに、情けない余裕のない男です。

「い、今すぐにでも連絡しろよ！うさみんのことだから寂しくて楽器破壊してるって！！」

「そんなにAさんは凶暴なんですか、笑」

「そんなのいいから！！早く！！」

「わかりました、なんかすみません。」

四葉さんの力を借りてなんとか連絡する勇気と覚悟が出来た。
なんやかんやゾッコンだな、私
自分でも呆れます、

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