和泉一織の彼女【和泉一織】 (ページ20)

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頭を冷やすために軽く小窓を開け、夜の空気を取り入れる。

夜の空気は昼に比べて綺麗で落ち着く気がする。

｢はぁ……｣

恥ずかしい発言をしてしまったのを今でも後悔している。

まぁ、1つわかったことは、私はAさんの事が大好き。ということでしょうか。

自分で言うのもあれだが、私はAさんに依存していると思う。

六弥さんが言ったことに対して、あのようなことを咄嗟に言ってしまったあれは、嫉妬心。

ｺﾝｺﾝ

……。誰でしょうか

｢い、一織…今いい？｣

七瀬さん？

｢はい、大丈夫ですよ｣

｢入るね！｣

入るね！と同時に部屋のドアを開ける。

｢…どうしたんです？｣

｢いや、お話が聞きたくて｣

｢？お話…何のですか？｣

｢その、彼女さんの話？｣

なんで疑問文…

｢……いいですよ｣

｢え？！いいの！｣

｢うるさいですね…別にいいですよ。どっち道皆さんに会ってもらう予定があるので｣

｢そっか！じゃあ、質問に答えてね！｣

｢…わかりましたよ｣

前言撤回。
Aさんのことを話すのは、少し楽しいかもしれない。

皆さんに可愛い彼女。と言われて満更でもない自分がいる。

だから、少し…話してみようか