和泉一織の彼女【和泉一織】 (ページ18)

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付き合い始めたのは、1年前ほど。

2年に上がる時に行ったクラス替え

まぁ、友達という友達はいなかったので特に期待も寂しさも何もなかった。

2年の始め同様、出席番号で席が決まっていた。

私は和泉
なので、初めの方。

彼女は宇佐見
私の後ろの席でした。

クラス替えをして、あまり親しくない人達もいるだろうから、周りの人と自己紹介をして。
と先生が言ったので

私は隣の方と前後の席に自己紹介をした。

｢和泉一織です。よろしくお願いします｣

『宇佐見Aです、よろしくね？…和泉くんでいいの？』

｢はい。全然構いません。｣

『敬語堅くない？』

｢いえ、これはいつもなので。｣

『そっか！改めて、よろしく…！』

今思えば、その自己紹介の時点で私は彼女に興味を抱いていたのかもしれない。

ただの自己紹介なのに。いたって普通だったのに。

_初めて、人のことをこんなに知りたいと思った。

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｢んえっ！宇佐見って、あの宇佐見？！｣

｢そうですよ。あなたが言う、うさみんです。｣

｢めっちゃ近くにいたじゃん！いおりんのカノジョ！｣

｢ワタシ、イオリの彼女、見たことないです！｣

｢あ、僕も見たことないかな？｣

え、見せろ。と言うことですか…？

｢見せてやれよ！可愛いんだから｣

｢っですが……わかりました。どうせ会ってもらう予定がありますから。｣

スマホを手に取り、アルバムをタップする。
私の撮った写真はほぼ彼女だけ。

凄く可愛い写真は見せたくない。まぁ、どれも凄く可愛いのですが…。

｢…こちら、です｣

｢えっ、凄く可愛い…！｣

｢この方がイオリの彼女ですか？｣

｢…そうです｣

｢oh！！！！美しいです！！マイプリンセス！｣

｢私のプリンセスですけど…！！｣

゜