巡る意識 ページ7
・
『ど…………の…………………さん…………!』
なんだろう、これは。誰かが、何かを言っている…
『もう………たんだ……からさ……………』
・
『消えてよ。』
「!!!はっ……はっ……はっ…………」
悪夢から解放され、目が覚めた。荒くなった呼吸を落ち着かせようと深呼吸する。すると、顔を覗いていた環くんと目が合った。
「あ、こーちゃんが起きた!!」
「「幸さん!!!」」
「わっ…………」
環くんが声を上げると、陸くんと三月くん、そして環くんが僕に抱きついてきた。まだ起き上がっていなかったから、そのまま3人が被さっている状態になる。
「うぅっ……幸さん………死んじゃうと思った…」
「いきなりっ、倒れないでくださいよ…!」
「こーちゃん………こーちゃん………」
「うん………ごめんね。」
3人を優しく抱きしめると扉が開き、一織くん、大和くん、壮五くん、ナギくんが入ってきた。
「ほら、岸川さん、目覚めたばかりですから。1度離れてください。」
一織くんの言葉に3人は離れ僕はゆっくり上体を起こした。周りを見ると、寝かされていたのは僕の部屋だとわかった。
「僕、飲み物持ってきますね。」
「ありがとう…壮五くん。」
「岸川さん、今、話せますか?」
壮五くんが部屋から出ていった後、入口近くの壁にもたれていた大和くんが僕の前に歩みよる。
「うん。大丈夫だよ。」
「まず、何故倒れたか自分で原因は分かりますか?」
大和くんの言葉にズキリと心が痛くなる。でもみんなに心配はかけたくなかった。だから……
「………ううん。ちょっと、疲れてたかもしれない。」
「…そうですか。後……どのくらい、意識がなかったかわかりますか?」
「それは……分からないね。」
「2日です。倒れてから2日、ずっと意識が無かった。」
「…!」
2日。2日も、みんなに迷惑をかけてしまっていたんだ。
「俺たちへのサポートは、感謝してもしきれないですけど……自分の体のこと、ちゃんと気遣ってくださいよ。うちのチビ達も、気が気じゃなかったし……」
「………うん。ごめんね。」
「これ、お返ししますね。」
お叱りの言葉の後、僕のスマホが手渡された。ラビチャを開いてみると、悠くんからのメッセージはあれ以来、来ていなかった。
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Rusia(プロフ) - 八乙女楽の作った蕎麦さん» 同志…!本当に好きすぎてユニット曲第2弾とか出ないかなってめっちゃ思ってます(*´ω`*) (2019年12月25日 7時) (レス) id: 3d77ac0eef (このIDを非表示/違反報告)
八乙女楽の作った蕎麦 - そばゴラスいいですよね(*´▽`*) (2019年12月25日 7時) (レス) id: 65acce4bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rusia | 作成日時:2018年6月23日 8時