プロローグ ページ1
その日は突然やってきた。
小鳥遊プロダクションに事務員として所属している僕「岸川 幸(きしかわ こう)」は、我が小鳥遊プロダクションの売れっ子アイドル・IDOLiS7の四葉環くんからの依頼で近くのお店に彼の愛食である王様プリンを買いに来ていた。冷蔵庫の中のプリンを切らし発狂気味だった彼をなだめるためだ。
コンビニでとりあえず人数分(7個)+保存用で3個...計10個買い、いざ戻ろうとしたら。
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「おいお前、亥清悠だろ。」
「はぁ?何お前ら。」
今一目置かれているアイドル・ZOOLのセンターを務めている亥清悠くんが、ガラの悪い人たちに囲まれていた。
「俺の彼女にお前のファンになったどーたらで別れ話持ち掛けられたんだよ。死ねよ、お前。上から目線でうぜぇし。」
「アイドルなんて偶像に恋い焦がれて現実逃避するような女と付き合うお前が悪い.........っ!?」
「!」
知らん顔をする悠くんのお腹に、男の人のパンチが刺さる。
痛みからか悠くんはその場でうずくまってしまった。
「人気だからって調子乗ってんじゃねぇぞおら!!」
「っ.........っく、くくっ...最後は負け惜しみ?ださっ」
「!あぁ、そうか......アイドルだから顔はやめてやろうと思ったが仕方ねぇか。」
悠くんの胸ぐらをつかみ殴りかかろうとする男の人。
僕は見てられず――――――――――――――――――――――
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「はぁ...ふう。えっと、大丈夫?」
習っていた空手が役に立ち、軽く気絶するぐらいの手刀で倒すことができた。
「何勝手に助けてんだよバーカ!!」
「あ、助けいらなかった?ごめんね、早とちりしちゃって......」
「は!?あ、いや、違う.......」
「とにかく、けががなくてよかったぁ.....アイドルは顔、大事にしなきゃね。」
「.......お、おう....」
「じゃあ、僕はこれで。頼まれごとの途中だから...」
さりげなく影のほうに置いていたプリンが入った袋を持ち、寮に向かった。
どうにか環くんは落ち着いてくれ、この日は事なきを得た。
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でもまさか、この出来事が僕を悪夢へ誘うなんて、思ってもいなかった。
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Rusia(プロフ) - 八乙女楽の作った蕎麦さん» 同志…!本当に好きすぎてユニット曲第2弾とか出ないかなってめっちゃ思ってます(*´ω`*) (2019年12月25日 7時) (レス) id: 3d77ac0eef (このIDを非表示/違反報告)
八乙女楽の作った蕎麦 - そばゴラスいいですよね(*´▽`*) (2019年12月25日 7時) (レス) id: 65acce4bcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rusia | 作成日時:2018年6月23日 8時