12:ボンボンショコラ ページ12
岩本side
来てしまったが……
部屋の前のインターホンを押すと中から岡本さんの声が聞こえた。
聞いたところだとすごく元気そうな声だけど…
((ｶﾞﾁｬ
「あれ？岩本さん？！」
岩本「ど、どーも…」
「どうして私の家に？」
岩本「えっと……チョコレート買いに行ったけど居なくてその…
店員さんに住所書かれた紙を貰って…」
「あ〜…多分郁夜ですね……
あの……中…入りますか？
外寒かったですよね……？」
岩本「えっと…」
「あっ……その…」
岩本「話したいことがあるので…中に入ってもいいですか……？」
「えっ、あぁ、はい…」
岡本さんは
“ちょっと汚れてますけど…”
って言ってたけどそんなことはなく女の子らしい綺麗な部屋をしていた。
でも……ちょっとだけチョコの匂いがした。
「あ、チョコの匂いしますよね…
さっきまで作ってたんです…」
岩本「そうなんだ…」
「はい、緑茶です。」
岡本さんは向かい側の席に座り緑茶を出てきた。
「で、話ってなんですか？」
岩本「あ〜……えっと…
単刀直入に言います。」
「はい…」
岩本「俺と……
付き合ってください。」
返事がない…
でも岡本さんの顔はあんぐり顔。
びっくりしてるみたいだ…
「……岩本さん…」
岩本「はい……」
「私でいいんですか？」
岩本「え？」
「岩本さん、SnowManですよね？
テレビ業界には私よりももっといい人が居るはずです…
どうして私なんですか……？」
どうして……
どうしてって…
岩本「岡本さんだからです。
俺は岡本さんじゃなきゃ嫌なんです…
こんな事言ったらあれだけど…
他の女優さんとかタレントさん、モデルさんには俺一切興味が無いしそもそも最近結婚を視野に入れてた彼女から振られたばかりなのに……
軽い男だと思われるかもしれないけど……
でも…やっぱり岡本さんじゃないと嫌なんです。」
「岩本さん……」
岩本「返事は…いつでもいいので……」
そう言って俺は立ち上がって玄関に向かおうとしたら…
「待ってください。」
呼び止められた。
「まだ、私返事言ってません。」
岩本「え、いや、だから返事はいつでも……」
「今、言いたいんです。」
岩本「…………。」
「岩本さん…
私も貴方が好きです。
貴方がお店に来るのを毎日楽しみにしてるくらい…
それほど私は貴方に落ちているんです。」
岩本「…………っ！」
「よろしくお願いします。岩本さん♪」
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作者名：赤い天使 | 作成日時：2023年2月1日 17時
