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お酒もいい具合に回ってきた頃……
「お父様、少し酔い醒ましに外に出てもよろしいですか？」
父「あぁ、行ってきなさい。
ただし、望くんと一緒にね。」
「はい。」
小瀧「ほな、行こか。」
父「望くん、うちの娘を頼んだよ。」
小瀧「任せてください！」
望さんと一緒に外に出て歩き回っていると…
？？「神ちゃあん！！まってぇやぁー！！」
？？「もう、しげ！あんまくっつかんといて！」
？？「神ちゃん冷たい！今日あんまりプレゼン上手くいかんかったからって！」
？？「いや、別に八つ当たりやないし…」
門の外では言い合いなのか男性二人の声が聞こえた。
小瀧「全く……品のない奴らやなぁ〜…
ごめんなぁ？ちょっと離れよか！あんな庶民見とったらAに悪影響や！」
「え、あっ！」
望さんは私の手を引き門から少し離れた。
･
？？side
？？「神ちゃぁん！！ほら？飲も？ジュースでもいいからぁ〜！！」
？？「あーもう！！分かったから！」
さっきから俺の周りをうろちょろしてるのは重岡大毅。
俺の同期。1個上やけど…
俺は神山智洋。
今日のプレゼンで少しやらかしてしまって今あまり期限は良くない。
ふと顔を上げ前を見るとそこはお金持ちの世界が目と鼻の先にあった。
俺は単純に「ええなぁ〜…楽そうな暮らししとって」って思った。
ただ少し離れたところに綺麗な顔をした女の人と長身の男の人がいた。
あ…あの二人……付き合ってるんや…
って直感で分かったけど…分かったけど……違った。
婚約者や…
男の人が女の人に指輪をはめた。
女の人は嬉しそうな顔…………はしてなかった。
重岡「あの女の人なんか嬉しそうやな〜…
ええなぁ〜……俺もはよー結婚したいわ…」
神山「そうやな…」
重岡「…………？」
俺は昔から洞察力が優れとったからすぐわかった。
あれは作り笑顔。嬉しそうにしてるだけやって…
女の人は俺と目が合った。
そして……
《____…》
そう俺に彼女が目で訴えたように感じた。
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作者名：赤い天使 | 作成日時：2023年4月14日 16時
