荒 ら さ れ た お【フィクション】

２話 ページ2

【顔文字使うなし。台本書き止めた方がいいですよ。】

【(自称)美少女ちゃんぶりっ子じゃね？】

【タカシどうした！？】

【クソガキが書いてるなこれ】

コメントはそんな事で溢れかえっている

しばらく呆然としていると、部屋のドアがノックされた

「A！起きてるの？早く朝ごはん食べちゃいなさい」

『は、はーい！』

私は母にそう言われ、スマホを閉じてリビングに向かった

・

学校での授業

一時間目は国語だ

文法について学ぶらしい

まてよ、文法？

小説に使える……？

私は普段は寝て過ごす授業を真面目に取り組んだ

帰宅して宿題を済ませると、直ぐに占ツクを開いた

まず他人の作品を見てみよう

人気の作品やランキング上位の作品をかたっぱしから見る

中には普通の小説ではなく、病気や作品についての意見、更には荒らしに対しても書かれているものもあった

作者によって書き方の癖がある

そこに着目して読むのも面白いが、私に必要なのは【小説】を書くための知識や技術だ

情景描写と言うものがあるのも、検索して初めて知った

意外と知らない事が多かったので驚きだ

私は早速小説を更新しようとすると、一件の通知が来た

またアンチや誹謗中傷だろうか

恐る恐る通知を確認すると、そこには驚くべきことが表示されていた

内容は、コラボ作者が作品を更新したと言うものだった

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