お隣さん事情 7 ページ43
昼間の事が嘘のように
いつも通り時間がすぎる
時刻も夜中の1時をまわった
『そろそろ閉めますか』
コーヒーを飲みながらゆっくりと閉店作業をする。看板を店の中に仕舞おうとした時、カランカランとドアが開く
「よ、もー帰るか？」
『ふふ、そろそろ来る頃って思ってましたよ。お久しぶりです、龍麩(ろんふぁん)さん』
甲板を終い、入口の札をcloseに
龍麩さんと一緒にカウンターに腰掛け近所報告をする
龍麩さんは中国の人でうちの店の開店当初から来てくれている。仕事の人達にもお世話になっていた
『なんか、お話ありました？、、お酒進んでないですよ』
「、、、ふ。さすが嬢ちゃんだ、お見通しだな」
スコッチウイスキーをグイッと一気に飲み干し、深呼吸を１つして私に向き合う龍麩さん
「実はな、杭那のおやっさん亡くなったんだ」
『え』
一瞬時が止まった。まさかこんな話があったなんて
「悪い、本当はおやっさん一年前からずっと持病の肺癌が、、」
『そ、そんな！治ったって、、！もう大丈夫って！』
「嬢ちゃんには心配かけたくなかったらしい」
『な、、！私ほんとのお爺ちゃんと思って！、、身内も居ない私に、、あんなに。龍麩さんを紹介してくれたのも、、！そんな』
私は色々整理が付かずグラスを倒してしまう
タオルを取ろうと席を立った瞬間、龍麩さんに腕を掴まれる
「まだ！まだ、続きがある。、、杭那のおやっさんは、、嬢ちゃんに財産、会社の権利や株。全部譲る手配をしてる」
その言葉に眉を寄せる事しかできない私
「不思議だよな、、。杭那のおやっさんは中国を拠点としていたが日本人なのは知ってるな？おやっさんの唯一まだ生きてる孫の名前知ってるか？」
『知らない』
「俺たちの会社の名前は？」
『フェンファ、よね』
「ああ、中国語でな。風に花って書くんだよ」
息が出来ない
「お前の名前と一緒なんだふうか。この会社の名前は孫から取ったんだよ、ふうか」
力が入らない
「嬢ちゃん、、。杭那のおやっさんはお前のお爺さんだ」
ヘナヘナとその場に座り込む私
『私の、お爺ちゃん、、』
そんなはず、、。
だって私は物心ついた時には施設に居て、優しい先生と仲間と一緒に暮らしてて、、
遠い、遠い記憶
決まって月の１０日、黒いスーツの３人組が施設に来るの。先生に何か渡してるの
私と仲間達はなんだか怖くて近づかなかった
「嬢ちゃん、俺達の仕事忘れてないよな？」
朦朧とした意識の中龍麩さんを見つめた
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ねぎ(プロフ) - くらふぃさん» くらふぃ様 コメントとリクエストありがとうございます！私なりの解釈と思考を加えて是非書かせて頂きますので、更新するまでお待ちください、これからも是非お時間がある時のお供によろしくおねがいします！ (2018年7月20日 1時) (
レス) id: 93885edbd0 (このIDを非表示/違反報告)
くらふぃ - 読んでてとても面白いなと思いコメントさせてもらいます！リクエストで2broさんがヤンデレみたいな感じのやつと弟者くんがアンドロイド（デトロイト的な感じで）を書いて欲しいです。これからも頑張ってください！ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 7dfbb3f94b (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 夏希さんさん» 夏希様、暖かいコメントありがとうございますぅ！大変嬉しいです！100%主の趣味趣向ですが、よろしければこれからもお付き合いください (2018年7月12日 18時) (レス) id: 23a2d9e4fa (このIDを非表示/違反報告)
夏希さん - はじめまして。小説読みやすくて、個人的に凄く好きです！夢主ちゃん純粋やぁ…頑張って下さい！陰ながら応援してます！ (2018年7月12日 17時) (レス) id: f5183a7802 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ(プロフ) - 、さん» すみません、初心者で勝手がわからずフラグを外すのに時間がかかっています。不快にさせてすみませんでした。気をつけます (2018年7月11日 21時) (レス) id: 93885edbd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ | 作成日時：2018年7月11日 21時
