2bro 中編短編

つーぶろとお祭り行ってみた！2 ページ25

嫌な予感、、、と引き攣る私

弟「兄者ぁー、おついちさんー、ふうかあのおっきいぬいぐるみ欲しいんだってさ」

兄「めんどくせーから全部当たりゃいいだろ。なっ、ふうかそっから好きなの選べよ」

乙「こらこら、お店の人に迷惑だからやめときなさいよ。、、余裕だけど」

みんな目が笑ってないよ、、、
お店のおじさんも周りのお客さんも3人に圧倒されて後退りしてる。射撃台に1人ずつ3回分のお金をそっと置き、弟者は腰を落とし射撃台に肘を付き構える。兄者は立ったまま長い腕のリーチを利用して片手で鉄砲を構える。おついちさんも立ったままだが、鉄砲を脇に挟むように構えて

景品を後ろに落としたら勝ちです、始めてくださいと強面のおじさんが小さい声でスタート！と手を下ろした


『3人ともがんば』

ズパンズパンズパン！
キレのいい音が繰り返し聞こえ、私が応援を言い終わる前に

兄「、、もう弾切れか」

乙「ふぅ、任務完了」

弟「もっかいやろこれー！」

おじさんが青ざめた顔をしたのに気付き居たたまれなくなり3人を引っ張る

『ちょっと！ここはサバゲーじゃないよ！？』

早くここを立ち去ろうとしたとき顔の前に可愛いぬいぐるみが三体現れた

弟「ふうかぁー！みてー！これかわいくね？わんちゃんだよー！」

弟者くん、それはきっとオオカミだよ。可愛いけど

兄「ん。こっちにしとけ」

しとけって、、。いや黒猫可愛いけどね

乙「えー？ふうかちゃんにはこっちがぴったりだと僕思うなー！」

いいおじさんがウサギのぬいぐるみ抱えてパペットしないで。可愛いけど

兄「どれにすんだよ、これ持ってるの恥ずかしいんだけどそろそろ」

なぜか緊張した面持ちの3人
私はんー、と斜め上を見上げ悩み

『みんな欲しいっ』

と、3人の腕も巻き込んでぬいぐるみ達に抱き着いた

弟「うおー！欲張りめ！」

兄「しょうがねえやつだな」

乙「ふうかちゃんには敵わないねー」

『ねえ！あっちにりんご飴とか綿菓子屋さんあった！いこー！』

私はぬいぐるみを抱えたまま歩き出す

乙「大行進だね」

おついちさんはくすくすと笑い、兄者さんと弟者くんは私が人並みに流されないよう少し前を先導してくれるのでした

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