20.ムカつく奴 勇太side ページ25
俺と岩橋玄樹は、人気の少ない学校の近くの広場に来た。
玄「えっと…君、誰…?」
神「神宮寺っていいます。」
玄「神宮寺…くん、か。」
岩橋玄樹は笑いながら、よろしく、と言った。
神「…あんた、何で笑えんの?」
玄「え?」
神「…名前を泣かせたくせに何であんたは笑ってられんだよ!」
玄「なんで…名前ちゃんの事知ってるの…?」
神「…幼なじみなんすよ。」
玄「そっか…。何で名前ちゃん、泣いてたの?」
この発言で俺は怒りを我慢できず、むなぐらを掴んでしまった。
神「てめぇ、ふざけんなよっ!名前はな、お前の事が好きな女達にお前に近づくなって言われたんだっ…!だからやむを得ずお前に別れを告げたんだぞ?!なのにお前…なんで笑ってられんだよ?!」
岩橋玄樹は、唖然として俺の話を聞いていた。
神「…俺だったら、あいつを泣かせたりしない。絶対に。」
玄「俺だって、昔から、あいつの事が好きなんだ…お前より、名前の事知ってる。」
俺は落ち着きを少し取り戻した。
…てか、怒るためにこいつを呼んだんじゃない。
神「…あんた…名前の事好き?」
玄「あ、当たり前だろ…!」
神「だったら早くより戻せよ。」
玄「えっ…?」
神「もう1回やり直して、お前と近づくなって言ったやつらに、付き合ってるって堂々と言ってやれよ。」
玄「でも…名前ちゃんが…」
神「あいつはまだお前の事好きだから安心すれば?だから、お前が名前を守ってられよ。」
そう言って俺は自分の家に向かって歩き出した。
玄「神宮寺くん、ありがとう!目が覚めた!」
俺は歩くのを止め、振り返った。
神「べっ、別にお前の事、応援してる訳じゃねぇから!余裕ぶっこいんなよ!そのうち名前を奪ってやるからな。ってか、お前の事、先輩として見てねぇからな!」
くそっ!何か調子狂う!
名前を奪う、って言ったけど正直全く自信がない。
弱々しくて鈍感っぽくてムカつく奴だけど…案外いい奴なのかもしれない。
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美咲(ゝω・´★)(プロフ) - 面白いですね!!私も颯くんが神担で、たにむーが副担なんですよぉーー///かっこいいですよねぇーー♪ (2013年4月28日 9時) (レス) id: d63c3d4e63 (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - 咲良さん» あははっ(笑)あ。この物語、どう?感想が聞きたいなー← (2013年4月18日 22時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - mioさん» ありがとうございます(///@×@///)パワーをもらいましたっ。 (2013年4月10日 21時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - がんばって (2013年4月10日 19時) (レス) id: dcf3fa586f (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - 咲良さん» まじか(笑)まあ、小説ゎ、ほとんどが妄想でできてるようなもんだからね(笑) (2013年4月7日 20時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:隣の高村 | 作成日時:2013年3月28日 11時