18.壊れる心 ページ23
たくさん泣いたせいか、まぶたが重い。
あれから1時間程、ここにいる。
もう部活動終了の時間。
…玄樹先輩、私の事、探してるだろうな。
これから毎日一緒に帰れるって思ってた。
…でも…
玄「ここにいたの?」
振り返るとドアの所で玄樹先輩が立っていた。
名前「玄樹先輩…」
玄「ほら、帰ろ?」
名前「あ、あの…!」
玄「ん?」
言いたくない。
けど言わなきゃいけない…。
もう一緒に帰れません、って。
もうあなたに近づけません、って。
泣きそうになるのを我慢した。
名前「…先輩と一緒に帰れません…」
玄「えっ?」
名前「もう…先輩に…近づけません…!」
玄「えっ、ちょっ!名前ちゃん?!」
私は走って学習室を出た。
…でも、足の遅い私が野球部の玄樹先輩に勝てる訳がなく、すぐに腕をつかまれた。
玄「どういう事…?」
名前「………」
玄「名前ちゃ…」
名前「…離して…」
玄「え…?」
名前「手、離して!!」
玄樹先輩は、すごく驚いた顔をしていた。
玄「………」
私の腕を掴む玄樹先輩の手が徐々に離されていく。
そして私は精一杯の笑顔でさよならを告げた。
名前「…さよなら…」
校門を出たから私は気が狂ったように泣いた。
名前「ぅっ…ぅわあああああっん…!」
私なんかが玄樹先輩に近づく権利なんて始めからなかったんだ。
玄樹先輩の隣は、かわいくてふわふわしている輝羅ちゃん達の方が合ってる。
神「名前…?」
家に入ろうと時、ばったり勇太と会ってしまった。
神「…泣いてんの?」
名前「勇っ…太ぁ…!もう…わかんないよぉぉぉぉっ…!」
両手で顔を隠して、その場にしゃがみ込んでしまった私。
そんな私を見て、あたふたしている勇太。
それから私は勇太に全てを打ち明けた。
そして少し落ち着いてから、自分の家に帰った。
26人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美咲(ゝω・´★)(プロフ) - 面白いですね!!私も颯くんが神担で、たにむーが副担なんですよぉーー///かっこいいですよねぇーー♪ (2013年4月28日 9時) (レス) id: d63c3d4e63 (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - 咲良さん» あははっ(笑)あ。この物語、どう?感想が聞きたいなー← (2013年4月18日 22時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - mioさん» ありがとうございます(///@×@///)パワーをもらいましたっ。 (2013年4月10日 21時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
mio(プロフ) - がんばって (2013年4月10日 19時) (レス) id: dcf3fa586f (このIDを非表示/違反報告)
隣の高村(プロフ) - 咲良さん» まじか(笑)まあ、小説ゎ、ほとんどが妄想でできてるようなもんだからね(笑) (2013年4月7日 20時) (レス) id: ef2a1169c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:隣の高村 | 作成日時:2013年3月28日 11時