井上瑞稀は双子の兄です (ページ17)

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夜行性くんは... ページ17

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コンコン

自分の部屋で携帯をいじっていたら聞こえた
ノック音。

もう0時回ってるのに誰だろう。

「猪狩です、失礼します」

その言葉と共に勝手に開けられるドア。

私は慌てて寝転がっていた体制から起き上がった。

『えっと ... どうかした？』

私の前で腰を下ろした猪狩くんに聞いてみる。

「皆寝ちゃって暇だったから
Aさん起きてたら相手してもらいたいなって」

少し照れてるのか耳を赤くして話す姿に何故かキュンとした。

ん？

キュン？？？？？？

待て待て待て待て、相手は年下だぞA！！！！

1人で考えていると、
猪狩くんが困った顔をしてこちらを見ていた。

「やっぱり、迷惑でしたか？」

『え、いや全然！私も眠くなくて暇だったし！』

「良かった ... 」

安心したようにニコッと笑う猪狩くんが可愛くて
つい、頭を撫でてしまった。

『あ、えと、ごめん、つい ... 』

私は慌てて立ち上がり、
猪狩くんの頭から自分の手をどけようとした時、
猪狩くんが私の腕を掴んだ。

『ど、どしたの … 』

離そうにも、力が強くて離せない。

「そーゆーの、みずっくんにもしてるんですか？」

『え、』

私をじっと見つめて問いかけてくる。

なんで瑞稀が ...

「してるなら、

ちょっといやかも ... 」

突然の爆弾発言にフリーズする私と

下唇を噛みながら上目遣いで私を見てくる猪狩くん。

可愛いの度が過ぎる。
何だこの生き物は。

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