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「あれ？Aさんまだいたんだ。」
「うん、ちょっとね。」
お疲れ様です、とコーヒーを淹れてくれた目黒くんはひとつ年下で社の中でも成績が良く、また評判も良い。
おまけに容姿もいい。彼と接する度に神は不公平だと思う。
今日は珍しく残業をしているわけだがどうやら彼も同じらしい。しかし、いつまで経っても去らないのは何故だろうか。
「…続きしないの？」
「あぁ、俺残業じゃないんです。取引先から戻ったらAさんいたからちょっと会いたくて。」
「あぁ、そう…。」
会いたくて、なんてこの容姿に言われるのはなかなか破壊力がある。
どう返そうかと考えていると、彼が不意に近付き私のパソコン画面を覗き込んだ。
縮まる距離、ふいに香る彼の匂いに少し目が泳いだ。
「Aさん、1行ずつずれてない？これ。」
その声に我に返り目を向ける。
「…！え、本当だ。」
かれこれ1時間かけて打ったデータ。それにミスがあることが判明。未入力のものはまだあるし、浮気はされるし、私の運気はだだ下がりなのかもしれない。
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葉月檸檬(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます！嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年4月3日 20時) (
レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - はじめて読ませていただきました！エレベーターでドキドキというのが私が読んだ作品でははじめてで新鮮でした!続きが楽しみです!頑張って下さい! (2023年4月3日 0時) (レス) @page8 id: c3633025a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月檸檬 | 作成日時：2023年4月1日 16時
