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そこからの私の行動はもはやホラーだったかもしれない。
あの後、悩ましげな声は止みしばらくしてシャワーを浴び終えた後の2人が部屋に来たのだが、平然とソファーに腰掛けテレビを見ながらお邪魔してますと口にした私。
ひっ…、なんてまるで幽霊を目の当たりにしたような反応をする女と明らかに焦ったような声を出した辰哉の顔はあえて見なかった。
女はとりあえず帰らせ、立ち尽くす彼に
「とりあえず服くらい着たら？みっともないし。」
なんて言ってあげた私はきっと随分優しい。
「ごめんA、俺、」
「いいよ何も言わなくて。
とりあえず私の親と辰哉のご両親に連絡してくれるかな？
…あぁ、ちゃんと理由も言うんだよ。」
やっぱり私は鬼なのかもしれない。
だって、彼が青ざめてたから。
お互いの親に紹介までしていたし、気まずいよね。
「…はぁ、終わっちゃったなぁ。」
帰り道は心做しか肌寒く感じる。
お互いの両親に電話をした辰哉の様子は少し可哀想だったかもしれない。あちらの家族には怒られ、私の親からはなんとも言えない反応をされて。
だけど、いちばん可哀想なのはおそらく私なのだからそれくらいの罰は受けてほしい。
「…やっぱり、かぁ。」
電話を終え疲れ切っている姿に背を向けさようならと呟く私に、彼は
「こういう時でも、
Aはやっぱり泣いたりしないんだね。」
そう言った。
つまり、今回の破局理由も“それ”だろう。
「結婚、したかったなぁ。」
まぁ、こんな可愛げのない女をちゃんと理解してくれる人がいるかはわからないけど。
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葉月檸檬(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます！嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年4月3日 20時) (
レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - はじめて読ませていただきました！エレベーターでドキドキというのが私が読んだ作品でははじめてで新鮮でした!続きが楽しみです!頑張って下さい! (2023年4月3日 0時) (レス) @page8 id: c3633025a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月檸檬 | 作成日時：2023年4月1日 16時
