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シャワールームから漏れてくる水音は、どうしてこうも胸をざわつかせるのだろう。
気を紛らわすためにテレビをつけ、チャンネルを回して選んだのは普段見もしないお笑い番組。
彼の出す生活音を聞くまいと、少しボリュームを大きくして。
自分が、振り回されているなんて気付きたくなくて。
「あれ、もう寝るの？。」
しんと静まり返った空間に彼の声が響く。
何も見まい、聞くまいと背を向け布団を被った私の背中に、くすりとした笑い声が届いた。
「Aさん、お話しよ。」
「しない。寝てるから。」
「起きてるじゃん。ねえ、顔見せてよ。」
「無理。」
今の顔なんて、恥ずかしくって見せられない。
ああ、本当に私って可愛げがないんだなあなんて自己嫌悪に陥っていると、足元のスプリングが少し音を立てて沈んだ。
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葉月檸檬(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます！嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年4月3日 20時) (
レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - はじめて読ませていただきました！エレベーターでドキドキというのが私が読んだ作品でははじめてで新鮮でした!続きが楽しみです!頑張って下さい! (2023年4月3日 0時) (レス) @page8 id: c3633025a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月檸檬 | 作成日時：2023年4月1日 16時
