70：望まない再会 ページ26
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「それでマシュったらおかしくってさ、」
話し込む二人のマスター。
否、今ばかりはマスターとサーヴァントという構図であるわけだが。
不意に感じる懐かしい気配に足を止めた瞬間、共に歩いていた藤丸の気配が消失したことに気付く。
少し前を歩いていた彼が突然消えたとなれば、ここがクタであることと繋がりがあることは少し考えればわかること。
直感的に今すぐにでも踏み出さなければ"向こうの世界"へ行けなくなることを悟ると、一息つき、落ち着きを取り戻したところで世界との境界を踏みしめるサーヴァントが次いで認識したものは。
死者から襲われそうになっている藤丸。
助けるにも死者を傷つけるのもまた道理ではないと思考を巡らすこと数秒。
その場を打開する存在が現れると、目が合った瞬間本能的にわかってしまったのだから仕方ない。
「(山の翁だろ、あれ)」
一度、ウルクの街中にて遭遇した御仁。
この世界に樹とギルガメッシュを連れてきた当人。大層立派な存在らしいが、彼等からすればそんなことは関係ない。こちらは被害者、あちらは加害者。ただそれだけの関係である。
据わった瞳で御仁を見据え、藤丸に対し大層な態度で言葉を交わしている存在を目にすればひと睨みしたところでピクリとしたことに気付いたのはきっと彼女くらいだろう。
「彼等に非はない。無礼を働いたのは…その、そちらだ。生きたまま死の国を訪れたのだからな」
「えっと、すみません」
どこか煮え切らない御仁に申し訳なさそうにする藤丸。
そしてその様子を腕を組み見据える樹となんともカオスな図。
「そちらに無礼を語る資格があるか私としては些か疑問ではありますが…確かに先程の方たちに無礼を働いたのは謝罪すべきこと。ですが、こちらが意図的に足を踏み入れたわけではないことも理解していただきたいのですが」
微笑みこそみられるがどこか温度のない眼差し。
"さっさと俺たちを元の世界に帰せ"と語るその瞳に半ば息を飲む御仁の脳裏に過るは、先日のジャパニーズ正座だろうか。
数えることもなくなった
トラウマを与えるには十分すぎたといえる。
「樹、なんだか怒ってる？」
「全く怒ってないよ。俺、基本的に怒らないし」
「いや目が笑ってないって」
「それより、立香。あの目的について此方に聞いてみるといい。なにか答えをくれるかもしれないぞ」
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湊(プロフ) - ねづさん» お返事が遅れてしまい申し訳ありません！コメントいただきありがとうございます。まだまだ序盤なので完結できるよう頑張らせていただきますね(｀・ω・´) (2020年7月30日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！これからも応援してます！！頑張ってください！！！ (2020年5月11日 9時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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