68：下された王命 ページ24
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早朝のやりとりを他所に、シドゥリがカルデア大使館を訪れたのは王であるギルガメッシュからの言伝を伝えるためだった。
内容の詳細はどうやら聞かされていないらしく、ジグラットへと足を運ばなければならないことに溜息を１つ。
昨日に今日とか、どんだけ彼奴の顔みなきゃならないんだとつっこみたくて仕方ないがこればかりは仕方ない。だとしてもだ。この二人の間に流れる微妙な空気、何と形容すべきだろうか。
他者からはどうにもむず痒いというか。
正直、勘弁してくれという奴で。
「おい、樹。何故、我はあんなにも挙動が不審なのだ」
「聞くな、ギル。正直思い出したくないから。ここは仕事だと思って割り切るぞ、早く戻りたい。切実に」
「そこの二人！なにをごちゃごちゃと話しているのだ！それと距離が近い、今すぐ離れろ、今すぐに！」
あははと渇いた声がこぼれる藤丸とマシュ。
どうにもカオスなこの空気を誰に収集をつけられるというのか。いや、誰もいないだろう。
「そんなことより早く本題話してくれませんかね、賢王。賢王っていうなら、賢くさっさと仕事片付けましょうよ」
「おい、何故敬語なのだ。畏まったのか？ついに我に対し畏まったのか、樹！」
「もうなんでもいいんで、早めにお願いします、賢王」
「先輩、先輩。樹さんが同じことしか言わなくなってしまいました」
「うん、なんていうかいろいろ気の毒になってきたね」
「たわけ。気の毒とはなんだ、藤丸！聞こえておるぞ！」
「さっさとしろ、この暴君！！」
我慢の沸点を超えたのだろう、びしっとつっこんだ樹を前にヒヤリとする守衛に従者たち。
だが、その警戒は徒労に。
何故か満足そうな表情を浮かべる王を目にすれば頭を抱えるシドゥリなのだった。
「そんなにも我の話しを聞きたいか、そうかそうか。暴君などと、褒めるな。樹。照れるではないか」
「いや褒めてねえよ。ポジティブか？頭がイカれてついにポジティブ馬鹿になったのか？」
「やめてやれ。我ながら、情けなく思う」
「照れるな、愛い奴め。まあ良い、貴様らに王命をくだす。クタへ赴き、"天命の粘土板"を持ち帰れ。以上だ」
どや顔と共に下された王命。
天命の粘土板といえば、花の魔術師が西の森にて探索をしていた目的物であったようだが、どうやらあてが外れていたらしい。
「どうやら無駄足だったようだね」
「日頃の行いだろ、マーリンの場合は」
全くもってその通りである()
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湊(プロフ) - ねづさん» お返事が遅れてしまい申し訳ありません！コメントいただきありがとうございます。まだまだ序盤なので完結できるよう頑張らせていただきますね(｀・ω・´) (2020年7月30日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！これからも応援してます！！頑張ってください！！！ (2020年5月11日 9時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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