67：早朝の訪問者 ページ23
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げっと表情を歪めたところで、時すでに遅しとはこのこと。
"まさかまた！"と叫んだところで、脳内に木霊す"あの言葉"を後目に飛び起きれば頭痛がするのはきっと奴のせいだろう。
最も、真の理由はただの二日酔であるわけだが。
「こたえは"しーえむ"のあとだ……って言ったな、あの人。かかったって顔してたし。まじで食えなんだけど…つか、なんでいつまで経っても教えてくれないんだろ。ここへ来ることを許してる以上、あの人は俺たちの味方なはず。なら協力的じゃないのは何故だ」
まあ、大方。あの武将の性格が歪んでいる…こほん。お茶目な可愛らしい性格故のお遊びに巻き込まれてるだけだと推察されるわけだが。
此方も悠長に構えてるわけにはいかないことは明白。
元居た場所の記憶が薄れ始めている今、１日でも早く解決しなくてはならないことは先日自覚したのだから。
「まじで謎。ギルに相談してみるか」
身だしなみを整え、階下へと足を運ぶと早く目が覚めてしまったにも関わらず鼻を掠めるこの香りには覚えがあった。
この世界ならではの香り、つまり、料理をしている者の正体は。
「あれ、シドゥリさん？」
「これは、樹さん。おはようございます」
「おはようございます？」
意外にもシドゥリであった。
こんな朝早くから彼女がこの場を訪れるなど今までなかっただけに、なにかあったのかと心配してしまうのは悪い癖だろうか。
「起こしてしまいましたね」
「お気にせず。悪夢を見たので早く起きれて良かったくらいですから」
「まあそれは大変でしたね」
「俺も手伝いますよ」
隣に立ち、共に料理をするそんな早朝のひととき。
鍛錬の１つでもしようかと考えていたが、これはこれで良いかもしれないとほくそ笑む。
そんな時分、不意に呟かれた言葉にどきりとしたのはやむを得ないことだったろう。
「王と樹さんはどのようなご関係なのでしょうか」
隠しても仕方がない。というより、この人にばかりは嘘など通じない。
理由なんてわからないけど、本能的にそう感じるのだから説明しようのない。
「仕事仲間以上友人未満かな。ごめん、これ以上は話せない」
「ではあの少年は…そうですか。なんとなくそんな気がしていました。樹さん、
「シドゥリさん」
「すみません、手が止まってしまいましたね。続きを作ってしまいましょうか」
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湊(プロフ) - ねづさん» お返事が遅れてしまい申し訳ありません！コメントいただきありがとうございます。まだまだ序盤なので完結できるよう頑張らせていただきますね(｀・ω・´) (2020年7月30日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！これからも応援してます！！頑張ってください！！！ (2020年5月11日 9時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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