66：こたえあわせの時間 ページ22
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ゆっくりと瞼をあげるとそこは見慣れた懐かしき景色。
春のうららかな日差しに、夏を予見させる爽やかな風が頬を撫でる。
耳に届くこの声はホトトギスだろうか。
「起きたな、少年。私の膝枕はいかがだろうか」
にやりと口角をあげる声の主を目にすれば、反射的に間合いをとる。
そんな少年を目にすれば一瞬驚きはしたものの、すぐにあの豪快な笑い声が邸宅内に響くのだからこの御仁も大概である。
「久方ぶりの再会に篤い抱擁を期待したのだが。まるで小動物のような反応をするのだな、
「………成程？今、最高に煽られてることはよくわかった」
「ははは、気のせいだ。許せ、つい気分が高揚してしまってな。さて、久方ぶりの再会となったわけだがどうだ。少年」
「エルキドゥに嫌われてからの記憶がない」
「どうやら重症のようだ。その傷をほじくり返したいところだが、なに。私も武士だ、そんな野暮なことはしないでおこう。(今日のところはだが)」
鼻歌交じりに、お茶をたて始める武将。
全くいつ準備をしたのやら、だがそんなことより少年には前回より引っ張っていた"あの問"のこたえあわせをしなくてはならなかった。
「そういえば、こたえあわせ！」
「はて。思い当たる節がないが」
「前回、答えはCMの後みたいな要領で終わっただろ？」
「"しーえむ"とはなんだ、少年。私はそちらが気になる」
「政宗公…まじでいい加減にしろよ。俺の質問が先だ、ここは譲れないぞ、まじで」
「そう、カッカッするな、少年よ。長生きできぬぞ。短気はよくない」
「貴方にだけは言われたくなかったよ」
にこりと笑う少年に、お茶を差し出しうすら笑みを浮かべる武将。
こたえあわせをせずとも、すでに答えは自ずと手にしたも同然であるわけだが。
「まずは一服」
「……いただきます」
お茶をいただき、一息ついたところで先に口火を切ったのは意外にも。
「少年の推察の通りだ。如何にも、私が"
「まあ少しはな。でもどうして、政宗公の疑似サーヴァントとして俺が降り立ったのかがわからない。今日はそのことについても聞きたいんだけど」
と、口にしたところで武将の満面の笑みを目にすれば、嫌な予感がしたのは言うまでもないだろう。
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湊(プロフ) - ねづさん» お返事が遅れてしまい申し訳ありません！コメントいただきありがとうございます。まだまだ序盤なので完結できるよう頑張らせていただきますね(｀・ω・´) (2020年7月30日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！これからも応援してます！！頑張ってください！！！ (2020年5月11日 9時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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