55：バイバイジャガー ページ11
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衝突を繰り返す、肉球と肉球。
響きは大変可愛らしいわけだが、図としてはかなりえぐい。どうえぐいかといえば、どうしてその小さな肉球でその槍を受けることができるのかといえば理解できるだろうか。
ジャガーにより繰り出される槍の応酬。
それを的確に肉球で受け止め往なす。その度に散らす閃光のような光はおそらくあの猫が発する魔力か。魔力コントロールの達人か。的確に向けられる魔力にピタリと合わされたかのような量をぶつけ往なす。
これが古代の神が為せる技なのか。
ただの猫だとは到底思ってはいなかったがここまでなのかと目を見張る樹は溜息をつく。
「とんでもなさ過ぎて、神話の
「まあ強ち、間違ってもいないだろう。それ程に彼の力は強大だ。マスターが居ない彼がここまで力を発揮できるのもこの地だからこそ、だろうね」
「ムーンが顕現できるってことは、それだけこの世界が回す相手は大きいともいえるよな」
「そうだね。そのためにはぐれサーヴァントはこの世界に喚ばれる。そう考えるのが妥当だろうさ」
ぷに、ぷにと肉球の衝突に伴い、木霊すスパーク音。
そんな応酬を前に、手に汗握るマシュと藤丸。助けに入るにも今入るのは足手まといになる。
それはここまでレイシフトしてきた彼等には十分に理解できた。
だからこそ、彼にここを任せるのが妥当だということは明白。
だが、名も知れぬ英霊に任せてしまって本当に良いのだろうかと良心が疼く。
「もう少し本気を出してもらわねば。戯れにもならぬ。スキルも宝具もこの姿では私は打つことも敵わぬというのに。これで終わりか？」
「この地の都市神というのは強ち嘘ではなそうね。これ以上、やり合う意味もなさそうだし…だけどここで帰ったら帰ったでククルンに殺される？…でも、必要以上の…あああああ！！」
思考することが苦手なのかこのジャガー。
とりあえず発狂し、兎にも角にも思案思案。だがそれを待ってやる夢魔ではない。
いい加減、観戦していることにも飽きたのだろう。
目を離した時の束の間。
気付けば思案するジャガーの背後へと迫ることに成功した夢魔はといえば自身の杖を逆手に持ち。
「ごちゃごちゃ迷ってると漁夫られてもなにも言えないと思うんだ」
「ちょ、ちょっとお兄さん…？うにゃああ！！」
見事、ジャガーを彼方へと。恐るべし、筋力B。
「ナイスショット…？不憫すぎないか、あれ」
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湊(プロフ) - ねづさん» お返事が遅れてしまい申し訳ありません！コメントいただきありがとうございます。まだまだ序盤なので完結できるよう頑張らせていただきますね(｀・ω・´) (2020年7月30日 20時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
ねづ - 続編おめでとうございます！これからも応援してます！！頑張ってください！！！ (2020年5月11日 9時) (レス) id: 2a8953498e (このIDを非表示/違反報告)
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