■59話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ10
話が纏まったらしい樹くんに再度呼ばれて、伺うとなんでも日本の畳を投影してほしいらしい。
畳なら以前妹のエリザベスに日本の文化を知ってもらうために茶の湯のセットをプレゼントしたときに、そのセット内容に畳が組みこまれていたので理解している、ちなみにできるのは京畳。
なので投影は問題ないのだが問題が一つ。
畳は一体何枚必要なのか。
ということだ。
部屋の面積が不明のため必要枚数がわからないのだ、別に不要な分は消せばいいだけなので俺としては何枚でも投影してあげても一向に構わないのだがそれはダメらしい。
どうしたものかと樹くんとアルトリアと三人で悩んでいればギルガメッシュ王が樹くんのペンを執った。
「おい、雑種。畳はどの畳を投影できるのだ」
「京畳です」
そういえば一瞬の内に計算したらしい、必要枚数を俺に言ってきたギルガメッシュ王に目を剥く。
樹くんが作った間取りには綺麗な文字で部屋の寸法が記載されており、いつのまにと思ってしまう。
それは樹くんも同じだったらしい。
疑問をギルガメッシュ王に投げかけていた。
「なに簡単なことよ、先程セイバーのランサーめの部屋へいったあの時だ」
「は? あのときなんて一瞬だっただろ?」
「それくらい見ればわかる。賢王となった
挑発的な、に見えるがおそらく期待の、表情をアルトリアに向けるギルガメッシュ王だが、当のアルトリアは特に感動も何もなく。
「感心はしましたが、それまでです」
坦々とした口調でそう答えていた。
「全く。つれない奴よ」
くつくつと笑うギルガメッシュ王に、もしかして…という考えが過ぎる。
思い返せばそういう感じは確かにあった。
なるほど。
「マスター?」
「なんでもないよアルトリア」
不思議そうに俺も見るアルトリアに首を振って答えた、これは当人間でなんとかしてもらった方がいいだろう。
そういった関連、アルトリアは鈍そうだし。
と俺が色々と考えている間にどうやら話は進んだらしい。
夕食後に樹くんの部屋に集合という形で一度その場は解散となった。
ああ、夕食のあとに樹くんの部屋に伺えるだなんて、それも俺が投影したものを使ってくれるだなんて、感激の至りだよ本当に。
「マスター…」
呆れた眼差しで見てくるアルトリアがいたが、そんなこと気にするような俺ではない。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時